庭木の伐採費用はいくら?5〜10万円で収まるケースと、難易度で高くなるケース

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伐採コラム 作成日:2024.04.06  更新日:2026.08.19

庭木の伐採費用はいくら?5〜10万円で収まるケースと、難易度で高くなるケース

武智

この記事の監修者

株式会社ENISIA 代表 武智勇太

造園業界歴7年。民間のお庭の手入れから管理、草刈り、剪定、伐採、人工芝の敷設工事まで幅広く手掛ける。特に特殊伐採では高い技術と経験を活かし、他社では対応が難しい高木や巨木の伐採も安全に施工。大阪府を中心に関西圏で多数の施工実績を持つ。

「庭の木が大きくなりすぎた。切りたいけれど、いくらかかるのか見当がつかない」

結論から言うと、庭木の伐採は多くの場合5〜10万円程度で収まります。ただし現場によっては数十万円になることもあり、その差を生んでいるのは「木の高さ」でも「本数」でもありません。

この記事では、①費用がどう決まるのか → ②金額を左右する2つの要因 → ③見積書のどこを見ればいいか → ④実際にいくらだったかの順に解説します。

なお、この記事の金額は、大阪・京都・兵庫で実際に庭木の伐採を施工している株式会社ENISIAが、自社の見積書と原価にもとづいて書いています。

庭木の伐採費用の相場【樹高別】

まず、世の中の相場から確認します。

区分目安の高さ1本あたりの相場
低木3m未満3,000〜9,000円
中木3〜5m8,000〜20,000円
高木5m以上15,000〜30,000円
庭木の伐採費用の樹高別相場を低木・中木・高木で比較したENISIAの水彩図解

出典:くらしのマーケット掲載事業者の料金相場(2026年8月時点)

参考までに、当社の公式サイト掲載価格は低木1,800円〜(通常2,250円)、中木7,800円〜、高木18,000円〜(いずれも税込)です。

ただし、この単価だけで総額は決まりません。

庭木の伐採費用はどう決まるのか

造園会社の見積もりは、4つの費用の足し算でできています。会社によって呼び方は違いますが、中身はおおむね共通です。

費用中身
伐採費木を切り倒す・切り下ろす
搬出費切った木を庭からトラックまで運ぶ
処分費処理場へ持ち込む
人件費何人が何日入るか
庭木の伐採費用の内訳を示した図解。伐採費・搬出費・処分費・人件費の4つの作業を水彩イラストで並べている

(切り株も撤去する場合は、これに抜根費が加わります)

原価の目安も書いておきます。当社の場合、処分費は3トントラック1台分の枝葉で、処理場に支払う原価が13,000〜18,000円、運搬・人件費を含めたご提示額が2〜3万円台です。

伐採費用 = 伐採費 + 搬出費 + 処分費 + 人件費

ここまでが、どの造園会社でも共通の組み立て方です。問題は、この4つが現場によって大きく振れることです。次の章がこの記事の本題になります。

金額が上下する2つの要因

庭木の伐採費用を左右する2つの要因の図解。作業量(本数)と、場所・樹種による作業の難易度を水彩イラストで対比している

見積もりが高くなるか安くなるかは、「作業量」と「作業の難易度」でほぼ決まります。

① 作業量(本数)— 一般家庭ではあまり効きません

意外に思われるかもしれませんが、一般のご家庭では本数で金額が大きく上下することは多くありません。ご依頼いただく本数は5本程度に収まるケースがほとんどで、この範囲なら現場に入る人と車は1回で済むからです。

本数が効いてくるのは、次のような現場です。

  • 空き家の敷地をまとめて片付けたい
  • 山林裏山を所有していて、手を入れていない

こうした現場では20〜30本になることも珍しくなく、そうなると作業日数が増えるため金額は上がります。

ご自宅の庭で数本を切る、というご依頼であれば、本数はそれほど気にしなくて構いません。

② 作業の難易度 — ここが最大の要因です

金額を左右しているのは、ほぼこちらです。難易度には2種類あります。

難易度その1:場所が難しい

いちばん分かりやすいのが、木が電線にかかっているケースです。

電線にかかっていると、電力会社の許可が必要になります。そのうえで、重機を使っての伐採になることが非常に多い現場です。作業そのものの難易度も高く、多くの造園会社が断るケースとして当社に相談が来ます。

逆のパターンもあります。住宅密集地で、重機がまったく使えない現場です。

この場合は、実際に人が木に登り、切った枝や幹をロープで吊るして下ろしていくことになります。これも難易度が高く、やはり断られやすい現場です。

電線にかかっている木も、重機が入らない木も、「切れない」のではなく「対応できる会社が限られる」というのが実情です。断られた経験がある方は、ロープを使った特殊伐採ができるかどうかを聞いてみてください。

難易度その2:樹木の種類と生え方が難しい

同じ高さ・同じ本数でも、木そのものが作業を難しくすることがあります。

  • シュロの木 — 繊維質のため、伐採中にチェーンソーに繊維が絡まりやすい。時間がかかります
  • ジャングルのように密集している — 一本ずつ倒す方向を作りながら進める必要があります
  • ブロック塀のすぐ側にある木の抜根 — 塀を傷めないよう配慮しながら根を掘る必要があり、ものによっては水道管への影響がないかも調べます

こうした条件が重なると、同じ「庭木5本」でも作業日数が変わります。

見積もりを依頼するときは、木の高さと本数だけでなく「どんな場所にあるか」「どんな木か」を伝えてください。それだけで見積もりの精度が上がります。

見積書のどこを見ればいいか

庭木伐採の見積書で一式表記に注意し、処分費・搬出費・清掃などの内訳を見ることを示したENISIAの水彩図解

「伐採費用 一式」だけの見積もりに注意

伐採の見積書で最も多いのが、「伐採費用 一式 ◯◯円」としか書かれていないものです。

これだと、何がいくらなのか分かりません。そして分からないまま契約すると、こういうことが起こります。

  • 「処分費は別でした」と後から言われる
  • 切り株が残ったので追加で請求される
  • 作業当日に「思ったより量が多い」と増額される

内訳が出ていない見積もりは、後から金額が動く余地を残していると考えたほうが安全です。

「ゴミの量が読めない」は、本来は業者側の問題です

追加請求の理由として多いのが「思ったより木のゴミが多かった」というものです。

しかしこれは、現場を見た時点で見積もる側が判断すべきことです。当社では、経験から事前にゴミの量を読んだうえでお見積りしています。そのため、あとから追加のお見積りを出すことはほぼありません。

(例外は、作業中に蜂の巣が見つかったなど、事前に分かりようがない事態が起きたときです。その場合も追加のお見積りを作成し、ご了承をいただいてから作業します)

内訳が出ていれば、比べられる

当社では、伐採費・搬出費・処分費・人件費を分けてご提示しています。

内訳が出ていれば、他社の見積もりと同じ土俵で比べられます。逆に「一式」同士を比べても、どちらが安いのかは分かりません。

相見積もりのときは、全社に同じ質問をしてください。

「この金額に、出張費・処分費・搬出費・清掃は含まれていますか」

参考までに、当社は出張費をいただいておらず、作業後の清掃も無料です。

実際にいくらだったか【当社の施工実例】

庭木伐採の通常帯と高難度案件、施工事例を比較して費用感を伝えるENISIAの水彩図解

一般的な庭木の伐採は、5〜10万円で収まることが多いです

住宅の庭で数本の木を切る、というご依頼では、総額5〜10万円程度に落ち着くケースが多くあります。ここが最も件数の多い価格帯です。

写真付きの作業レポートを公開しています。

数十万円になるのは、難易度がかなり高い現場です

以下は例外的に難しい案件です。一般的な庭木の伐採がこの金額になることはありません。「こういう現場もある」という参考としてご覧ください。

現場作業体制総額施工レポート
樹木1本・20m程度(大阪市)5人・2日半・重機使用約80万円レポートを見る
15m以上の高木(大阪市)5人・3日・一本ずつ吊って下ろし約70万円レポートを見る
竹林 250平米(兵庫県川西市)10人・5日370万円レポートを見る

いずれも「本数が多かったから」ではありません。20m級を一本ずつ吊り下ろす、竹林250平米を人力で片付ける——難易度と作業量が同時に大きくなった現場です。

そもそも、切らずに剪定で済ませられないか

剪定で足りるケースと伐採したほうがよいケースを比較した図解。整えられた庭木と、枯れて傾いた木を水彩イラストで対比している

費用だけを見れば、剪定のほうが安く済みます。

作業樹高5〜6mの目安
剪定平均8,774円/本
伐採15,000〜30,000円/本+処分・搬出

出典:ミツモア相場研究所(2025年4月〜2026年3月の成約5,748件)

ただし、剪定は毎年〜数年ごとに繰り返し必要です。10年単位で考えると、伐採してしまったほうが総額は安くなることもあります。

剪定で足りるケース

  • 日当たりや風通しを良くしたいだけ
  • 落ち葉や枝が少し隣に出ている程度
  • 木そのものは残したい

伐採したほうがよいケース

  • 枯れている、明らかに傾いている
  • 根が建物の基礎や配管に影響しそう
  • 隣家への越境が毎年繰り返されている
  • 管理する人がいなくなった(実家・空き家)

判断に迷う場合は、現地で見たうえでご提案します。「切らなくていい」とお伝えすることもあります。

庭木を放置するとどうなるか

庭木を放置した場合の倒木・越境枝・高所化のリスクを示したENISIAの水彩図解

「費用が高いなら、もう少し様子を見よう」と考える方は多いと思います。ここは正直に書きます。

倒れて隣家を壊したら、誰が払うのか

民法717条は、竹木の栽植または支持に瑕疵(不備)があって他人に損害を与えた場合の責任を定めています。第一次的にはその木を占有している人が、占有者が損害を防ぐために必要な注意をしていた場合は所有者が責任を負い、この責任は過失がなくても免れません

つまり、「台風だったから仕方ない」が通らない場合があります。枯れていた、以前から傾いていた、といった事情があると、管理の不備と判断される可能性があります。

カーポート1台、隣家の外壁、駐車中の車。どれも数十万円から100万円規模です。

出典:民法717条(e-Gov法令検索)

隣から伸びてきた枝は勝手に切っていいのか

2023年4月1日の民法改正で扱いが変わりました。越境した枝は原則としてその木の所有者に切除を求めますが、①催告しても相当の期間内に切除しないとき ②所有者が不明・所在不明のとき ③急迫の事情があるとき——のいずれかに当てはまれば、越境された側が自分で切除できます。

手続きを踏まずに勝手に切ると自力救済にあたり、不法行為になり得ます。まずは所有者へ連絡し、記録を残してください。

出典:法務省「民法等の一部を改正する法律について」

放置するほど難易度が上がります

木は毎年育ちます。3mの木は放置すれば5mになり、枝が電線に届く高さになると、それだけで前章の「難易度が高い現場」に変わります。

「来年でいいか」を5年続けた結果、脚立で届いた木が高所作業になっていた——というご相談は珍しくありません。費用を抑えたいなら、早いほうが安くなります。

庭木の伐採費用を安くする4つの方法

庭木の伐採費用を安くする4つの方法として冬に依頼・総額比較・自分で切る・補助金確認を示したENISIAの水彩図解

業者に頼まずに済む方法も含めて、正直に書きます。

① 落葉樹は冬に頼む

葉が落ちている時期のほうが、処分するゴミの体積が減り、枝の状態も見えるので作業が早く終わります。台風シーズン直前(8〜9月)は駆け込みが集中するので、急がないなら時期をずらすのが得策です。

② 総額で相見積もりを取る

前章のとおり、単価ではなく総額で、内訳を出してもらって比べてください。

③ 3m未満の細い木なら自分で切る選択肢もある

個人が自宅の庭木を切ること自体に資格は必要ありません(チェーンソーの特別教育が義務づけられているのは、事業者が労働者に伐木作業をさせる場合です)。

ただし、林業の死傷年千人率は22.8で全産業平均の約10倍、死亡災害の約7割が伐木作業中に発生しています(林野庁 令和6年度森林・林業白書)。プロが装備を整えたうえでこの数字です。

ご自身で切ってよいのは、高さ3m未満・幹の直径10cm以下・倒す方向に木の高さの2倍以上の空きがある木まで。脚立や梯子に乗ってチェーンソーを使う作業は、最も事故が多いパターンなので絶対に避けてください。

なお、切ったあとのゴミが残ります。太い幹は可燃ごみで出せない自治体がほとんどです。

④ 補助金を確認する(該当する人は限られます)

一般家庭の庭木を切るためだけの補助金は、大阪府内ではほとんどありません。ただし次の場合は制度があります。

  • 空き家の解体補助に、敷地内の樹木の伐採費が含まれる自治体がある — 宇治市は対象経費に「立木竹等の伐採に要する経費」を明記、神戸市は「立木竹等を全て解体除却」が補助の条件、草津市は「草木等の除却を含む」と明記
  • 森林内の危険木なら、京都市(75%以内・上限30万円)、加古川市・三田市(1/2以内)に制度あり。住宅の庭木は対象外

補助金は「着工前の申請」が条件です。先に伐採してから申請しても受け付けられません。

見積もりを取る前に伝えておくと早い3つのこと

庭木伐採の見積もり前に場所・切り株・追加作業を伝えると早いことを示したENISIAの水彩図解
  1. 木がどんな場所にあるか — 電線が近い、隣家が近い、庭までトラックを寄せられない、など
  2. 切り株をどうするか — 残してよいなら伐採だけ。跡地に駐車場・人工芝・物置を作るなら抜根まで必要です
  3. 他にやりたいことがないか — 剪定・草刈り・防草シートなど

よくある質問

Q. 庭木の伐採費用の相場はいくらですか?

一般的な住宅の庭木であれば、総額5〜10万円程度に収まるケースが多くあります。樹高別の単価の相場は、3m未満で1本3,000〜9,000円、3〜5mで8,000〜20,000円、5m以上で15,000〜30,000円です(出典:くらしのマーケット)。ただしこれは切る作業のみの単価で、搬出費・処分費・人件費が加わります。

Q. 本数が多いと高くなりますか?

一般のご家庭では5本程度に収まることが多く、その範囲なら本数で金額が大きく変わることはありません。空き家や山林・裏山をお持ちの方で20〜30本になる場合は、作業日数が増えるため金額が上がります。

Q. 何が費用を左右するのですか?

作業量(本数)よりも、作業の難易度です。木が電線にかかっている場合は電力会社の許可が必要で重機を使うことが多く、逆に住宅密集地で重機が入らない場合は人が木に登ってロープで吊り下ろすことになります。また、シュロのようにチェーンソーに繊維が絡む樹種や、ブロック塀のすぐ側の抜根なども難易度が上がります。

Q. 見積書は何を確認すればいいですか?

「伐採費用 一式」としか書かれていない見積もりは、後から金額が動く余地を残しています。伐採費・搬出費・処分費・人件費が分かれているかを確認し、「出張費・処分費・搬出費・清掃は含まれていますか」と質問してください。

Q. 見積もり後に追加費用が発生することはありますか?

当社では、経験から事前にゴミの量を読んだうえでお見積りしているため、追加のお見積りを出すことはほぼありません。作業中に蜂の巣が見つかったなど事前に分かりようがない事態が起きたときは、追加のお見積りを作成し、ご了承をいただいてから作業します。

Q. 電線にかかっている木も切れますか?

対応できます。電線にかかっている場合は電力会社の許可が必要になり、重機を使うことが多い現場です。難易度が高いため他社で断られることがありますが、当社では施工実績があります。まずはご相談ください。

Q. 切った木の処分費はいくらですか?

3トントラック1台分の枝葉で、処分場に支払う原価が13,000〜18,000円程度、運搬・人件費を含めたご提示額は2〜3万円台が目安です。

Q. 剪定と伐採、どちらにすべきですか?

木を残したいなら剪定、枯れている・傾いている・管理する人がいないなら伐採をおすすめします。費用は剪定のほうが安いものの、数年ごとに繰り返し必要になるため、長期で見ると伐採のほうが安くなることもあります。

Q. 自分で庭木を切っても大丈夫ですか?

個人が自宅の庭木を切ること自体に資格は必要ありません。ただし林業の死傷年千人率は22.8と全産業平均の約10倍で、死亡災害の約7割が伐木作業中に発生しています(林野庁)。高さ3m未満・幹の直径10cm以下・倒す方向に木の高さの2倍以上の空きがある木までにとどめ、脚立の上でチェーンソーを使う作業は避けてください。

Q. 庭木を放置して倒れたら、責任は誰にありますか?

民法717条により、竹木の栽植または支持に瑕疵があって他人に損害を与えた場合、まず占有者が、占有者が必要な注意をしていた場合は所有者が責任を負います。所有者の責任は過失がなくても免れません。

Q. 出張費はかかりますか?

出張費はいただいておりません。

Q. 万が一、作業中に物を壊された場合はどうなりますか?

賠償責任保険・火災保険に加入しています。

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お見積り・ご相談

ご自宅の庭の木について、まずは現地を見せてください。切らずに剪定で済むならそうお伝えします。お見積りは内訳を分けてご提示します。

他社で「電線が近いので無理」「重機が入らないので難しい」と言われた木も、ご相談ください。

株式会社ENISIA
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