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庭木の伐採業者に頼む前に|見積書の見方と依頼の流れ【大阪・関西】
庭木の伐採を業者に頼むとき、いちばん困るのは「この金額が高いのか安いのか分からない」ことだと思います。相見積もりを取っても、どちらも「伐採費用 一式」としか書いていなければ、比べようがありません。
先に結論を書きます。一般的な住宅の庭で数本を切る場合、総額5〜10万円程度に収まることがあります。ただし、何十年も成長して高木になってしまった木は特殊伐採を行わないと切れないケースになり、費用が上がることがあります。また、幹が太い木は切ったあとの処分料が増えて料金が上がるケースが散見されます。この2つに当てはまるかどうかが、最初の分かれ道です。
この記事では、金額そのものよりも「その金額の根拠を出せる業者かどうかをどう見分けるか」に絞って書きます。
庭木の伐採費用はどう組み立てられているのか

造園会社の見積もりは、おおむね次の4つ(切り株まで撤去する場合は5つ)でできています。
- 伐採費(木を切る作業そのもの)
- 搬出費(切った木を現場から運び出す)
- 処分費(処理場に持ち込んで処分する)
- 人件費(作業に入る人数と日数)
- 抜根費(切り株と根を掘り起こす場合のみ)
参考までに当社の公式サイト価格は、低木(3m未満)1,800円〜(通常2,250円)、中木(3〜5m)7,800円〜、高木(5m以上)18,000円〜、特殊伐採1本18,000円〜(ゴミ処理代込み)です。いずれも税込で、現場状況とエリアによって変動します。
外部の相場と比べると、伐採の一般的な単価は3m未満で3,000〜9,000円/本、3〜5mで8,000〜20,000円/本、5m以上で15,000〜30,000円/本とされています(出典:くらしのマーケット、2026年8月時点)。単価そのものは、どの業者もそれほど大きくは違いません。
差が出るのは、この4分類のうち「処分費」と「人件費」をどう見ているかです。
金額が上下する2つの要因

費用を動かしているのは、作業量(本数)と、作業の難易度の2つです。
作業量(本数)は、実はあまり効きません。
一般のご家庭では、切る木は5本程度に収まることが多く、この範囲であれば本数で金額が大きく上下することは少ないです。本数が効いてくるのは、空き家や山林・裏山をお持ちの場合で、20〜30本になるケースも多く、このときは作業日数が増えるぶん金額が上がります。
大きいのは作業の難易度のほうです。難易度は「場所・木の状態」と「樹木の種類や生え方」の2方向から上がります。
場所・木の状態で難しくなるのは、次のようなケースです。
- 電線にかかっている — 電力会社の許可が必要になり、重機を使っての伐採になるケースが非常に多くなります。難易度が高く、多くの造園屋さんが断るケースが散見されます
- 住宅密集地で重機がまったく使えない — 実際に人が木に登り、ロープで吊るしながら伐採することになります。こちらも難易度が高く、断られやすい現場です
- 何十年も成長して高木になっている — 特殊伐採を行わないと伐採できないケースになるため、費用が高くなることがあります。植えたときには想定していなかった高さまで伸びている、というのは庭木ではよくあります
樹木の種類や生え方で難しくなるのは、次のようなケースです。
- シュロの木など — 繊維質なので、伐採中にチェーンソーに繊維が絡まりやすくなります。ヤシ・ソテツ・フェニックス・ワシントニアパーム、枝が密なカイヅカイブキも切り分けに手間がかかります
- ジャングルのように密集している — 一本ずつ倒す方向を作りながら進める必要があります
- ブロック塀のすぐ側の抜根 — ブロック塀を考慮しながら抜根し、ものによっては水道管に影響がないかも調べる必要があります
- 幹が太い — 切ったあとの処分料が増えて、料金が上がるケースが散見されます。幹は枝葉のおよそ3倍の重さになるため、太い木ほど処分費が効いてきます
ここでよくある誤解をひとつ。「松は大きい木だから高い」と思われがちですが、庭木として仕立てられた松は1.5〜3m程度に落ち着くことが多く、樹高でいえば低木の区分に入ります。単価としてはむしろ低いほうです。松で気にしていただきたいのは高さではなく、枯れているかどうかです。一方、ケヤキ・クスノキ・杉は、庭に植わっている時点で5mを超えていることが多い樹種です。
見積書のどこを見れば、頼んでよい業者か分かるのか

ここがこの記事の本題です。
業界には「伐採費用 一式」とだけ書かれた見積もりが多く、何にいくらかかっているのか分からないまま契約することになります。そして後から追加で見積もりを言われることもあります。
内訳が出ていない見積もりが危ないのは、金額を上乗せされているかもしれないから、というより、業者自身がゴミの量を読めていない可能性があるからです。処分費は現場を見た時点で読めていなければおかしい項目です。読めていないから「一式」でぼかし、実際に切ってみてゴミが想定より多かったときに追加請求になります。
だから、見積書で見るべきなのは次の点です。
- 伐採費・搬出費・処分費・人件費が分かれて書かれているか。分かれていれば、どこが高いのかを質問できます
- 処分費が「込み」なのか「別」なのかが明記されているか。ここが曖昧な見積もりは、後から動きます
- 出張費が別途かかるのか。あいみつで出張費を請求する業者も多くなっていると聞きます。かかる/かからないは、見積もり時に必ず確認してください
- 切った木以外のもの(土・陶器・石・砂利など)の扱いが書かれているか
- 現地を見てから出した金額か。電話やメールだけで出た金額は、難易度を織り込めていません
処分費の相場感を持っておくと、判断しやすくなります。当社の場合、3トントラック1台分の枝葉で、処分場に支払う原価が13,000〜18,000円程度です。運搬と人件費を含めたご提示額は2〜3万円台が目安になります。この帯から大きく外れている見積もりがあれば、その理由を聞いてみてください。
なお、追加費用がまったく発生しないと言い切る業者も、それはそれで不自然です。当社の場合、経験から事前にゴミの量を読んだうえでお見積りしているため追加のお見積りを出すことはほぼありませんが、作業中に蜂の巣が見つかった場合など、事前に分かりようがない事態は起こり得ます。そのときは追加のお見積りを作成し、ご了承をいただいてから作業します。「絶対に追加はない」ではなく「どういうときに追加になるかを説明できる」ほうが、実務としては信頼できます。
業者を比べるときのチェックリスト
相見積もりを取ったら、金額の前に次を揃えて比べてみてください。
| 確認すること | なぜ見るのか |
|---|---|
| 見積書に内訳があるか | 「一式」は比較できず、後から動きやすい |
| 現地を見てから金額を出したか | 難易度は写真では読み切れない |
| 処分費が込みか別か | もっとも差が出て、もっとも曖昧にされやすい項目 |
| 出張費の有無 | 別途請求される場合がある |
| 賠償責任保険に入っているか | 物損が起きたときの担保 |
| 実際に作業するのは誰か | 下請けに出す場合、金額に中間経費が乗る |
| 公開されている施工事例があるか | 実績が「件数」ではなく現場写真で確認できる |
参考までに当社の場合、受注から施工まですべて自社で行っているため中間業者の経費がかかりません。見積もりは内訳を記載することが多く、賠償責任保険・火災保険に加入しています。施工事例は現場ごとにレポートとして公開しています。
実際の現場
一般的な庭木の伐採は、先に書いたとおり総額5〜10万円程度に収まることがあります(高木化した木、幹の太い木は例外で、上がることがあります)。個々の事例に金額は紐付けていませんが、どういう現場を実際に扱っているかは、次のレポートで見ていただけます。
- 堺市 伐採:株式会社ENISIAの伐採作業レポート(2026年7月)
- 大阪市 高木伐採:株式会社ENISIAの高木伐採作業レポート(2026年7月)
- 大阪市 伐採:株式会社ENISIAの伐採作業レポート(2026年6月)
- 東大阪市 伐採:株式会社ENISIAの伐採作業レポート(2026年6月)
一方で、例外的に難しい現場ではまったく違う金額になります。1本20m程度の木を5人・2日半かけて重機で切った現場は約80万円、15m以上の木を5人・3日かけて一本ずつ吊って下ろした現場は約70万円でした。一般的な庭木の伐採がこの金額になることはありません。参考としてご覧ください。
業者に頼まずに安くする方法も、正直に書きます

費用を抑える手立ては、業者に頼む前にもいくつかあります。
自分で切る。3m未満の低木で、倒す方向に余裕があり、電線・建物・隣家から離れているなら、ご自身で切れる場合があります。ただし脚立や梯子の上でチェーンソーを使うのは絶対にやめてください。林業の死傷年千人率は22.8(令和5年)で、全産業平均2.4の約10倍です。死亡災害の約7割が伐木作業で起きており、特にかかり木に関係する事故が多いとされています(出典:林野庁 令和6年度森林・林業白書)。プロでもこの数字です。
シルバー人材センターに頼む。植木剪定で1名1日12,000〜15,000円程度が目安です。ただし危険な作業は依頼できず、対応の目安は概ね樹高3〜4mまで。チェーンソーを使う伐採や高所作業は不可で、剪定ゴミの回収を行わないことも多いです。低木の剪定なら十分に選択肢になりますが、伐採は範囲外と考えてください。
処分だけ自分でやる。切った木を自治体のルールで出せるサイズまで分けて自分で処分すれば、処分費のぶんは下げられます。手間と、量を見誤ったときのリスクは自分持ちになります。
相見積もりを取る。複数社から取るときは、前章のチェックリストを揃えて比べてください。金額だけで並べると、内訳を出している業者のほうが高く見えてしまいます。
そもそも切らない、という選択肢もあります。大きくなりすぎたのが問題なら、強剪定で仕立て直せる場合があります。切ってしまうと戻せません。
補助金が使えることがあります
住宅の庭木の伐採そのものに補助を出している自治体は、関西ではほとんどありません。危険木の伐採に補助があるのは京都市・加古川市・三田市の3市ですが、いずれも森林内の樹木が対象で、住宅の庭木は対象外です。
一方、空き家の解体にあわせて庭木を切る場合は、伐採費が補助対象になることがあります。宇治市は対象経費に「立木竹等(雑草を除く)の伐採に要する経費」を明記(1/3・上限30万円)、草津市は対象工事に「埋設物、工作物、草木等の除却を含む」と明記(4/5・上限50万円)、松原市は修繕工事の対象経費に「除草、樹木伐採等に要する費用」を列記しています。神戸市は「立木竹等を全て解体除却」することが条件です(上限60万円、一定条件で100万円)。逆に富田林市は「草木等の処分に要する費用」を補助対象外と明記しています。
豊中市には、松くい虫で枯れた松の伐採を1本2,000〜6,000円助成する制度があります。
いずれも着工前の申請が条件です。契約してから気づいても間に合いません。制度は年度で変わるので、金額や条件は必ずお住まいの自治体の公式サイト(.lg.jp)で当年度の内容をご確認ください。上記は2026年8月時点の内容です。
なお、植えるほうには助成が多く、枚方市の生垣新設(5,000円/m・上限10万円)、東大阪市の一戸建て植樹費(1/2・上限20万円)、豊中市の生垣設置費(4/5・上限10万円)、西宮市の接道緑化(限度5万円)などがあります。伐採後に何か植える予定があれば、あわせて調べてみてください。
放置したときに起きること

「今すぐでなくてもいいか」と思われるかもしれませんが、庭木の放置には2つのコストがあります。
ひとつは法的な責任です。民法717条は、工作物の設置・保存の瑕疵で損害が生じたとき、まず占有者が賠償責任を負い、占有者が必要な注意をしていたときは所有者が無過失責任を負うと定めています。そして同条第2項で、この規定は竹木の栽植・支持の瑕疵に準用されます。倒れた木が隣家や通行人に当たった場合、責任を問われる立場にあるということです。
枝が隣地に越境している場合は民法233条です。越境した枝は原則として所有者に切除させることになりますが、2023年4月1日施行の改正で、①催告しても相当期間内に切除しない②所有者が不明・所在不明③急迫の事情がある、のいずれかに当たれば、自ら切除できるようになりました。逆に言えば、自分の木の枝が隣に出ている場合、切られても文句は言えない状況が生まれています。
もうひとつは費用です。前に書いたとおり、何十年も成長して高木になった木は特殊伐採を行わないと切れないケースになり、幹が太くなれば処分料も増えます。放置している間に、難易度と処分量の両方が上がっていきます。早いほど安い、というのは庭木に関してはそのとおりです。
改善策としては、いきなり伐採を決めなくても、まず現地を見てもらって「今の状態なら通常の伐採で済むのか、特殊伐採になるのか」だけ確認しておく、という進め方があります。判断材料があれば、いつ切るかを自分で決められます。
資格や届出のこと
伐採に関わる法令で、個人宅の庭木に関係しうるものを整理しておきます。
特別教育について。労働安全衛生規則36条8号は、特別教育を要する業務として「チェーンソーを用いて行う立木の伐木、かかり木の処理又は造材の業務」を規定しています。ただし労働安全衛生法59条3項のとおり、特別教育の義務主体は事業者、対象は労働者です。ご自身の庭の木をご自身で切る場合にこれが直接かかるかどうかは、条文からは一義的に読み取れません。「資格は不要です」と言い切る情報を見かけますが、鵜呑みにしないでください。
届出について。森林法10条の8により、地域森林計画の対象となっている民有林を伐採するときは、市町村長への届出が必要です(伐採を始める90日前から30日前まで)。一般家庭の庭木は通常この対象外です。保安林の場合は森林法34条により、都道府県知事の許可が必要になります。
空き家の庭木について。空家法2条は「空家等」に建築物およびその敷地(立木その他の土地に定着する物を含む)を含めています。空家法22条により、市町村長は特定空家等の所有者に立木竹の伐採その他の措置を助言・指導→勧告→命令→行政代執行できます。2023年改正で新設された「管理不全空家等」(空家法13条)でも、指導・勧告の対象に立木竹の伐採が含まれます。空き家の庭木を放置していると、行政から動かされる立場になり得るということです。
参考までに当社が保有している資格は、チェーンソーによる伐木等の業務に係る特別教育、刈払機取扱作業者安全衛生教育、フルハーネス型墜落制止用器具 特別教育、高所作業車運転技能講習(作業床の高さ10m以上)、小型移動式クレーン運転技能講習(ユニック車)、玉掛け技能講習です。
他社に断られた庭でも、まず見せてください

「重機が入らない」「高すぎる」「電線がある」という理由で断られてから当社にご相談いただくケースは少なくありません。ただ、断られる理由は技術の有無というより、木に登って作業できる人がいない、必要な装備を持っていない、職人の年齢的に高所作業が難しい、剪定専門で伐採の設備がないという、業界側の構造の問題であることが多いです。
当社は大阪本部・兵庫店・京都店の3拠点で、大阪府・兵庫県・京都府・滋賀県・奈良県・和歌山県に対応しています。大阪府を中心に関西で累計相談500件以上をいただいてきました。技術的にお断りするケースはほとんどありませんので、まずはお気軽にご相談ください。出張費はいただいておりません。
お電話は06-6210-7250(受付8:00〜20:00、土日祝も対応)、Webフォームは24時間365日、LINEでのお見積もりも承っています。
庭木の伐採の費用そのものについては、庭木の伐採|個人宅の費用と流れ と 庭の木の伐採費用を抑える秘訣とは? でも詳しく書いています。
よくあるご質問
庭木の伐採費用の相場はどのくらいですか?
一般的な住宅の庭木であれば、総額5〜10万円程度に収まることがあります。ただし何十年も成長して高木になっている場合は特殊伐採が必要になり、また幹が太い場合は処分料が増えるため、金額が上がることもあります。
見積書のどこを見れば、信頼できる業者か分かりますか?
伐採費・搬出費・処分費・人件費が分かれて書かれているかを見てください。「伐採費用 一式」とだけ書かれた見積もりは比較ができず、後から追加を言われることもあります。処分費が込みか別か、出張費がかかるかも、その場で確認してください。
見積もり後に追加費用が発生することはありますか?
当社では経験から事前にゴミの量を読んだうえでお見積りしているため、追加のお見積りを出すことはほぼありません。作業中に蜂の巣が見つかった場合など事前に分かりようがない事態が起きたときは、追加のお見積りを作成し、ご了承をいただいてから作業します。
本数が多いと高くなりますか?
一般のご家庭では5本程度に収まることが多く、その範囲なら本数で金額が大きく変わることはありません。空き家や山林・裏山で20〜30本になる場合は、作業日数が増えるため上がります。
切った木の処分費はいくらですか?
3トントラック1台分の枝葉で、処分場に支払う原価が13,000〜18,000円程度、運搬・人件費を含めたご提示額は2〜3万円台が目安です。幹は枝葉の約3倍の重さになるため、太い木ほど処分費が上がります。
出張費はかかりますか?
出張費はいただいておりません。
自分で切ってもいいですか?
3m未満の低木で、倒す方向に余裕があり、電線や建物から離れていれば可能な場合があります。ただし脚立や梯子の上でチェーンソーを使うのは絶対にやめてください。林業の死傷年千人率は22.8(令和5年)で全産業平均の約10倍、死亡災害の約7割が伐木作業で起きています(林野庁 令和6年度森林・林業白書)。
シルバー人材センターには頼めますか?
植木剪定であれば1名1日12,000〜15,000円程度が目安です。ただし危険な作業は依頼できず、対応の目安は概ね樹高3〜4mまで、チェーンソーを使う伐採や高所作業は不可です。剪定ゴミの回収を行わないことも多いため、伐採は範囲外とお考えください。
万が一、作業中に物を壊された場合は?
賠償責任保険・火災保険に加入しています。
対応エリアはどこまでですか?
大阪府・兵庫県・京都府・滋賀県・奈良県・和歌山県に対応しています。大阪本部・兵庫店・京都店の3拠点体制です。
