伐採費用の完全ガイド|樹高別の料金と処分費の原価まで公開

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伐採コラム 作成日:2026.08.26

伐採費用の完全ガイド|樹高別の料金と処分費の原価まで公開

この記事でわかること

伐採の費用は「1本いくら」で語られがちですが、実際は伐採費・搬出費・処分費・人件費の合算で決まります。この記事では、公開されている樹高別の相場に加えて、当社の実額(原価まで)・見積書の見方・安く抑える方法・使える補助金・放置したときのリスクまでを、大阪府を中心に関西で累計相談500件以上のなかで見えてきた実務の目線で整理しました。

結論から: 一般的なご家庭の庭木で、住宅の庭で数本という条件であれば、総額5〜10万円程度に収まることがあります。ただし、次の2つに当てはまるときは金額が上がります。

  • 何十年も成長して高木になっている木:特殊伐採でないと切れないケースになり、費用が上がります。庭に植えたときには想定していなかった高さまで伸びていることがあります。
  • 幹が太い木:切ったあとの処分料が増えて、料金が上がるケースが散見されます(幹は枝葉の約3倍の重さになります)。
一般的な庭木の総額と上がる条件を示す図

樹高別の伐採相場

一般に相見積もりサイトで公開されている相場は次のとおりです(くらしのマーケット・2026年8月時点)。

樹高一般的な相場(1本)
3m未満(低木)3,000〜9,000円
3〜5m(中木)8,000〜20,000円
5m以上(高木)15,000〜30,000円

これは「相見積もりサイトの相場」としてそうなっている数字であり、業者ごと・現場ごとに変動します。当社の公式サイト掲載価格(税込・スタート価格)は次のとおりです。

区分当社スタート価格
低木 3m未満1,800円〜(通常2,250円)
中木 3〜5m7,800円〜
高木 5m以上18,000円〜
特殊伐採(1本)18,000円〜(ゴミ処理代込み)

すべて「1本あたりのスタート価格」です。樹木の種類・ゴミの有無・現場の状況・エリアによって変動します。

伐採費用を樹高別単価だけでなく内訳で見る図

樹種を一括りにしない:庭木の松は「低木」に入ることが多い

「ケヤキ・クスノキ・杉・松は高木」とまとめて説明している記事を見かけますが、庭木として仕立てられている松は1.5〜3m程度に落ち着くことが多く、料金区分では低木に入ります。庭木の松は手入れをして仕立てているため、放置して大きくなる育ち方をしません。松の費用で気にしていただきたいのは高さではなく、枯れているかどうかです。ケヤキ・クスノキ・杉は庭に植わっている時点で5mを超えていることが多く、こちらは高木の帯です。

費用の決まり方:見積書は4つ(+1)に分けて考える

一般的な造園会社の見積もりは、以下の4分類の合算で組み立てられます。切り株まで撤去するときは抜根費が加わります。

  • 伐採費:木を切る作業そのものの費用。
  • 搬出費:切った木を作業場所から搬出する費用。トラックや重機を使うかで変わります。
  • 処分費:産業廃棄物の処理場に持ち込む費用。幹は枝葉の約3倍の重さになるため、太い木ほど上がります。
  • 人件費:作業員の人件費。
  • 抜根費:切り株・根を掘り起こす場合に加算。現場状況により大きく変わるため、要見積もりです。

「1本◯円」で説明されるサイトも多いのですが、実務では総額(内訳の合計)で見るのが正解です。

費用が上下する2つの要因

金額を最も動かすのは「作業量(本数)」ではなく「作業の難易度」です。

要因① 作業量(本数)

一般家庭では5本程度に収まることが多く、この範囲では費用が大きく上下することは少ないです。空き家・山林・裏山を保有していて20〜30本になる場合は、作業日数が増えるため金額が上がります。

要因② 作業の難易度(ここが最大)

場所・木の状態が難しいケース

  • 電線にかかっている木:電力会社の許可が必要になり、重機を使う伐採になることが非常に多いです。作業の難易度も高く、多くの造園会社が断るケースが散見されます。
  • 住宅密集地で重機が全く使えない現場:人が木に登り、ロープで吊るして伐採します。こちらも難易度が非常に高く、断る業者が多い現場です。
  • 何十年も成長して高木になった木:特殊伐採でないと伐採できないケースになるため、費用が高くなることがあります。

樹種や生え方が難しいケース

  • シュロなど繊維質の樹種:伐採中にチェーンソーへ繊維が絡まりやすい樹種があります。
  • ジャングルのように密集している場合:一本ずつ倒す方向を作りながら進める必要があります。
  • ブロック塀の側にある抜根:ブロック塀を考慮しつつ抜根します。ものによっては水道管への影響も調べます。
  • 幹が太い:切ったあとの処分料が増えて、料金が上がるケースが散見されます。

見積書の見方:「伐採費用 一式」は要注意

業界には「伐採費用」とだけ書かれた見積もりが多く、何にいくらかかっているのか分からないことがあります。後から追加で見積もりを言われることもあります。チェックしていただきたいのは次の3点です。

  • 内訳が伐採費・搬出費・処分費・人件費に分かれているか:「一式」でまとめられている場合は、内訳を出してもらうよう依頼してください。
  • どこまでが「込み」で、どこからが「別」か:出張費・処分費・整地費が別途か込みかで、総額が変わります。
  • 追加費用が発生する条件が書かれているか:発生条件が曖昧なままだと、作業後に請求が増えることがあります。

参考までに、当社の場合: 見積書は伐採費・搬出費・処分費・人件費を分けて提示することが多いです。また、経験値から事前にゴミの量を読んでいるため、追加でお見積りを出すことはほぼありません(作業中に蜂の巣が見つかったなど、事前に分かりようがない事態が起きたときはご了承をいただいてから追加見積りを作成します)。

伐採見積書で確認すべき項目を示す図

追加でかかりやすい費用の目安(処分費は原価まで公開します)

現場によって発生する追加費用の目安を、当社の実額でお伝えします。処分費については、処理場に支払っている原価もあわせて公開します。

項目金額の目安
出張費なし(0円)
清掃無料(当然の作業として実施)
整地防草シート等を伴う場合は有料
トラックユニック1日 1万円強
高所作業車(17〜18m級)1日 2〜2.5万円
ラフタークレーン35t(オペ付)1日 約16万円(使う現場はほとんどありません。高さも太さもあり、かつゴミがクレーンでないと出せないような現場に限られます)
処分費(枝葉・3t車1台)/処理場に支払う原価13,000〜18,000円
処分費(枝葉・3t車1台)/お客様への提示額2〜3万円台(運搬・人件費込み)

原価と提示額の差は、処理場までの運搬費と人件費です。ここを開示しているのは、「処分費」がブラックボックスになりやすく、金額が妥当かどうかを判断しづらい項目だからです。他社のお見積りを見るときも、処分費が総額のどれくらいを占めているかを確認してみてください。

業界の動向として: 出張費を別途請求する業者も増えていると聞きます。お見積りをもらったときは「出張費は込みですか、別ですか」と確認してください。

枝葉と幹で処分費が変わることを示す図

実例:まずは通常帯、そのうえで例外的なケース

通常帯の目安

住宅の庭で数本の伐採であれば、総額5〜10万円程度に収まることがあります。近い条件の施工事例をいくつかご紹介します(各事例の金額は原則非公開のため、内容は現場写真つきの作業レポートをご覧ください)。

庭木を切るときの流れや、切る前に決めておくことは庭木の伐採|個人宅の費用と流れで詳しく解説しています。

例外的に難易度が高い高額案件

一般的な庭木の伐採がこの金額になることはありませんが、「例外的な難易度」の現場ではこれくらいになるという参考として掲載します。

総額規模・工法施工レポート
約80万円1本・20m程度/5人・2日半/重機大阪市 特殊伐採(2025-09)
約70万円15m以上/5人・3日/一本ずつ吊り下ろし大阪市 特殊伐採(2025-06)
370万円250平米(竹林伐採)/10人・5日兵庫県川西市 特殊伐採・竹林伐採(2025-01)

20m級の大木やクレーンを使う現場の料金は大木の伐採料金|20m級・クレーン使用までにまとめています。

切り株まで撤去したい場合の費用は抜根の費用と業者の選び方にまとめています。「100万円と言われた」という高額の見積りについては伐採費用が100万円って本当?をご覧ください。

費用を抑える方法

安く抑えるためにできることを、費用が下がりやすい順に整理しました。「依頼しない」という選択肢も含めて正直にお伝えします。

  • 自分で切れる木は自分で切る(安全に切れる範囲だけ):脚立に登らずに済む低木で、電線・隣家・塀から離れているものであれば、ご自身での伐採も選択肢です。ただし、脚立の上でチェーンソーを使う作業は最も事故の多いパターンですので、絶対にやめてください。安全に切れないと感じたら、無理をせずご相談ください。
  • シルバー人材センターに相談する:植木の剪定であれば、1名1日で12,000〜15,000円程度が目安です。ただし危険を伴う作業は依頼できず、対応目安は概ね樹高3〜4mまで、チェーンソーを使う伐採・高所作業はできません。剪定ゴミの回収を行わないことも多いので、事前にご確認ください。
  • 相見積もりを取る:2〜3社に見積もりを依頼してください。金額の総額だけでなく、内訳の粒度・追加費用の条件で選ぶのがコツです。
  • 繁忙期を外す:業者の繁忙期は避けて、閑散期に相談すると調整しやすくなります。
  • 処分を自分でする:伐採後の木を自分で処分できる場合は、処分費を抑えられます。ただし、産業廃棄物として持ち込める処理場は限られています。事前に持ち込み先の確認が必要です。
  • 補助金の対象になるか確認する(次のセクション)。

なお、「複数本まとめて依頼すると単価が安くなる」という説明を目にすることがありますが、当社ではそのような単価ダンピングは行っていません。本数ではなく難易度が金額を決めます。

伐採費用を抑える現実的な選択肢を示す図

使える補助金

個人宅の庭木の伐採そのものに使える補助金はほとんどありません。ただし、次の2パターンで対象になる可能性があります。制度は年度で変わるため、必ず自治体の公式ページで当年度の内容をご確認ください。

① 危険木の伐採に補助が出る自治体(関西で3市)

自治体制度補助内容
京都市危険木等伐採支援事業伐採・現場集積費の75%以内・土地1筆あたり上限30万円(搬出・処分費は対象外)
加古川市(兵庫)危険木伐採等支援補助金委託費用の1/2以内・上限25万円(胸高直径20cm以上・樹高5m以上)
三田市(兵庫)危険木伐採等事業補助金費用の1/2以内・上限20万円(胸高直径20cm以上・樹高5m以上)

いずれも森林内の樹木が対象で、住宅の庭木は対象外です。このほか、豊中市には松くい虫で枯れた松の伐採を1本2,000〜6,000円助成する制度があります。

② 空き家の解体に伴う伐採費が対象になる自治体

宇治市(1/3・上限30万円)、神戸市(上限60万円/一定条件で100万円)、草津市(4/5・上限50万円)、松原市などでは、空き家の解体補助の対象経費に「立木の伐採費」が含まれています。

いずれの補助金も、「着工前の申請」が条件であることを必ず確認してください。工事を始めてしまってからでは、対象になりません。

放置するとどうなるか

「今はまだ困っていないから」と放置してしまうと、時間が経つほど費用も、リスクも大きくなります。

  • 越境した枝の責任:民法233条により、越境した枝は原則としてその木の所有者が切除する必要があります。2023年4月施行の改正により、①催告しても相当期間内に切除しない、②所有者が不明・所在不明、③急迫の事情がある、のいずれかの場合は、隣地の方が自ら切除できるようになりました。
  • 倒木・落枝の賠償責任:民法717条は、工作物の設置・保存の瑕疵で損害が生じたときの責任を定めており、第2項で竹木の栽植・支持の瑕疵にも準用されます。占有者が必要な注意をしていた場合は、所有者が無過失責任を負います。倒木や落枝で通行人や隣家に損害を与えた場合、責任を問われる可能性があります。
  • 放置すると難易度が上がる=費用が上がる:何十年も成長した高木は、特殊伐採でないと切れなくなることがあり、費用が上がります。幹が太くなると処分費も上がります。「切る」と決めた時点で早めに対応するほうが、結果的に安く済むことが多いです。

伐採に関わる法律の要点

一般的なご家庭の庭木では該当しないことが多いですが、以下の条文は知っておくと安心です。

  • 森林法10条の8:地域森林計画対象の民有林の伐採は、市町村長への届出が必要です(伐採を始める90日前から30日前まで)。一般家庭の庭木は通常対象外です。
  • 森林法34条:保安林の伐採は、都道府県知事の許可が必要です。
  • 労働安全衛生法59条3項/同規則36条8号:チェーンソーを用いて行う立木の伐木・かかり木の処理・造材の業務は、特別教育を要する業務として定められています。義務主体は事業者、対象は労働者です。個人が自宅の庭木を切る場合の扱いは、この条文からは直接読み取れませんので、「資格は不要」と断定せず、心配な方はお住まいの労働基準監督署にご確認ください。

なお、林業の労働災害は全産業平均の約10倍という林野庁のデータもあります(林業の死傷年千人率22.8/令和5年・林野庁 令和6年度森林・林業白書)。死亡災害の約7割が伐木作業に関係するとされています。「木を切る」ことは、想像以上にリスクの高い作業です。無理をせず、専門家にご相談ください。

業者を選ぶときのチェック項目

「誰に頼めば失敗しないか」の目安として、次の4点をご確認ください。

  • 見積書に内訳(伐採費・搬出費・処分費・人件費)が分かれているか
  • どこまでが「込み」で、どこからが「別」か(出張費・処分費・整地費)
  • 実際に施工するのは誰か(下請けに丸投げでないか)
  • 賠償責任保険・火災保険に加入しているか

参考までに、当社の場合: 受注から施工まで自社で行うため、中間業者経費がかかりません。賠償責任保険・火災保険に加入済みです。事前にゴミの量を読んでからお見積りするため、追加のお見積りを出すことはほぼありません。

放置リスクと業者選びの要点をまとめた図

まずはお気軽にご相談ください

「他社に断られた」というご相談も多くいただきます。断られる理由の多くは技術ではなく、「木に登れる作業員がいない」「必要な装備がない」「職人の年齢的に高所作業が難しい」「剪定専門で伐採の設備がない」といった業界の構造問題です。当社では、技術的にお断りするケースはほとんどありません。まずはお気軽にご相談ください。

  • 大阪本部/兵庫店/京都店の3拠点体制
  • 対応エリア:大阪府・兵庫県・京都府・滋賀県・奈良県・和歌山県
  • 電話:06-6210-7250(受付 8:00〜20:00 土日祝も対応)
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よくあるご質問

Q. 庭木の伐採費用の相場はいくらですか?

A. 一般的な住宅の庭木であれば、総額5〜10万円程度に収まることがあります。ただし、何十年も成長して高木になっている場合は特殊伐採が必要になり、また幹が太い場合は処分料が増えるため、金額が上がることもあります。

Q. 本数が多いと高くなりますか?

A. 一般のご家庭では5本程度に収まることが多く、その範囲内であれば本数で金額が大きく変わることはありません。空き家や山林・裏山で20〜30本になる場合は、作業日数が増えるため上がります。

Q. 何が費用を左右するのですか?

A. 作業量(本数)よりも作業の難易度です。電線にかかっている場合は電力会社の許可が必要で重機を使うことが多く、逆に住宅密集地で重機が入らない場合は人が木に登ってロープで吊り下ろすことになります。シュロのようにチェーンソーに繊維が絡む樹種や、ブロック塀のすぐ側の抜根も難易度が上がります。また、幹が太い木は切ったあとの処分料が増えます。

Q. 切った木の処分費はいくらですか?

A. 3トントラック1台分の枝葉で、処理場に支払う原価が13,000〜18,000円程度、運搬・人件費を含めたご提示額は2〜3万円台が目安です。幹は枝葉の約3倍の重さになるため、太い木ほど処分費が上がります。

Q. 見積もり後に追加費用が発生することはありますか?

A. 当社では経験から事前にゴミの量を読んだうえでお見積りしているため、追加のお見積りを出すことはほぼありません。作業中に蜂の巣が見つかった場合など事前に分かりようがない事態が起きたときは、追加のお見積りを作成し、ご了承をいただいてから作業します。

Q. 出張費はかかりますか?

A. 出張費はいただいておりません。

Q. 対応エリアはどこまでですか?

A. 大阪府・兵庫県・京都府・滋賀県・奈良県・和歌山県に対応しています。大阪本部・兵庫店・京都店の3拠点体制です。

Q. 他社に断られたのですが、対応してもらえますか?

A. 技術的にお断りするケースはほとんどありません。まずはお気軽にご相談ください。

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