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高くなりすぎた木の剪定料金|相場と、伐採に切り替えたほうが安いケース
気づいたら手が届かない高さになっていた。毎年切ってもらっているけれど、年々金額が上がっている気がする。そんなご相談をよくいただきます。
先に相場をお伝えします。剪定を1本ずつの単価で頼む場合、樹高2〜3mで平均2,983円、5〜6mで平均8,774円、7〜8mで平均16,766円が目安です(ミツモア相場研究所・成約5,748件)。高くなるほど、1本あたりの金額は急に上がります。
そしてもう一つ、あまり書かれていないことをお伝えします。高くなりすぎた木は、剪定を続けるより伐採したほうが安く済むことがあります。当社の伐採料金は高木(5m以上)で18,000円〜(税込)です。7〜8mの木を毎年16,766円で剪定し続けるのか、一度切ってしまうのか。金額だけを見れば、比べる価値のある差です。
この記事では、剪定料金がどう決まるのか、どこまで自分でやっていいのか、そして残すか切るかをどう判断すればいいのかをご説明します。
高くなりすぎた木の剪定料金の相場

剪定の料金には、大きく2つの決め方があります。
1本あたりの単価で決める方法。樹高で単価が変わります。
| 樹高 | 剪定料金の平均 | 出典 |
|---|---|---|
| 2〜3m | 2,983円/本 | ミツモア相場研究所(成約5,748件) |
| 5〜6m | 8,774円/本 | ミツモア相場研究所(成約5,748件) |
| 7〜8m | 16,766円/本 | ミツモア相場研究所(成約5,748件) |
2〜3mから7〜8mになると、およそ5.6倍です。木が高くなるほど、足場の確保や枝の下ろし方に手間がかかるためです。
職人1人の1日あたりで決める方法(日当制)。こちらは18,000〜25,000円/職人1人1日が目安です(くらしのマーケット)。本数が多い場合や、庭全体をまとめて手入れする場合はこちらになることが多くなります。
どちらが安いかは本数と規模によります。1〜2本なら単価制、庭全体なら日当制のほうが分かりやすいことが多い、という程度に考えておいてください。
なお、これらの単価には剪定ゴミの処分費が含まれていないことがあります。見積もりを取るときは必ず確認してください。当社の場合、枝葉を3トントラック1台分運ぶと、処理場に支払う原価が13,000〜18,000円程度、運搬・人件費を含めたご提示額は2〜3万円台が目安です。剪定でもゴミは必ず出ます。
生垣の剪定料金はどう決まるか

生垣は1本ずつの単価ではなく、長さ(メートル)や面積で見積もるのが一般的です。高さと厚み、そして刈り込みの回数で金額が変わります。
生垣で注意していただきたいのは、手入れをやめると急に大きくなることです。生垣は毎年刈り込むことを前提に植えられているため、数年放置すると幅が広がり、隣地や道路にはみ出します。そうなると、通常の刈り込みではなく強剪定(大きく切り戻す作業)が必要になり、そのぶん金額が上がります。
当社では生垣の剪定・伐採も承っています。実際の作業の様子は施工レポートをご覧ください。
剪定料金が上下する2つの要因

剪定でも伐採でも、金額を左右するのは作業量と作業の難易度の2つです。
作業量(本数)は、思ったほど効きません。一般のご家庭では手入れの対象になる木は5本程度に収まることが多く、この範囲では本数によって金額が大きく上下することはありません。金額が上がるのは、空き家や広い敷地をお持ちで20〜30本になるようなケースです。
大きいのは作業の難易度です。
- 高くなりすぎている — これが本題です。地面から届かなくなると、登るか、高所作業車を使うかになります。何十年も成長した木になると、剪定ではなく特殊伐採でないと手が出せないケースもあります
- 住宅密集地で重機が入らない — 人が木に登って作業することになります
- 電線にかかっている — 電力会社の許可が必要になります。多くの造園会社が断るケースです
- ジャングルのように密集している — 一本ずつ手を入れる順番を考える必要があります
- 幹や枝が太い — 切ったあとの処分料が増えて、料金が上がるケースが見られます
「剪定料金は人日で決まる」という説明を見かけますが、これは正確ではありません。日当制という料金の決め方はありますが、金額の大きさを左右しているのは作業量と難易度で、日数はその結果として増減するものです。
樹種によって「高くなりすぎる」かどうかは違います
ここは、あまり書かれていない大事な点です。樹種を一括りにしないでください。
庭木として仕立てられた松は、1.5〜3m程度に落ち着くことが多く、樹高でいえば低木の区分に入ります。手入れをして仕立てているため、放置して大きくなるような育ち方をしません。ですから「松が高くなりすぎて困っている」という状況は、実はそれほど多くありません。松の費用で気にしていただきたいのは高さではなく、枯れているかどうかです。
一方で、ケヤキ・クスノキ・杉は、庭に植わっている時点で5mを超えていることが多い木です。「高くなりすぎた」というご相談で実際に多いのは、こちらの側です。
ご自宅の木がどちらなのかで、取るべき手が変わります。低木の区分に収まっている木なら剪定で維持していける可能性が高く、すでに5mを超えている木なら「剪定を続けるか、切るか」の判断が必要とお考えください。
剪定を続けるか、伐採に切り替えるか

金額で比べてみます。参考までに、当社の伐採料金は次のとおりです(すべて税込・スタート価格)。
| 区分 | 価格 |
|---|---|
| 低木(3m未満) | 1,800円〜(通常2,250円) |
| 中木(3m〜5m) | 7,800円〜 |
| 高木(5m以上) | 18,000円〜 |
| 特殊伐採(1本) | 18,000円〜(ゴミ処理代込み) |
一般的な住宅の庭木の伐採であれば、総額5〜10万円程度に収まることがあります。ただし例外が2つあります。何十年も成長して高木になっている木は特殊伐採でないと伐採できないケースになり、費用が上がります。また幹が太い木は、切ったあとの処分料が増えて料金が上がるケースが見られます。
そのうえで、判断の目安をお伝えします。
剪定で維持したほうがよいのは、その木に残す理由がある場合です。日除けになっている、目隠しになっている、思い入れがある、といった理由です。手が届く高さに収まっているなら、剪定で維持していけます。
伐採を検討したほうがよいのは、次のような場合です。
- 毎年の剪定費用が負担になっている。7〜8mの木を毎年16,766円で剪定すると、10年でおよそ17万円になります
- 手入れを続ける前提がなくなった。空き家になった、ご高齢で管理が難しくなった、というケースです
- すでに剪定では追いつかない高さになっている。ここまで来ると、剪定そのものが特殊伐採と同じ手間になります
- 隣地や電線に届きそう。後述しますが、これは費用以外のリスクが出てきます
そして重要なのは、放置するほど伐採費用も上がるということです。高くなるほど特殊伐採が必要になり、幹が太くなるほど処分料が増えます。「そのうち考える」が、いちばん高くつく選択になることがあります。
高くなりすぎた木を自分で剪定していいのか

正直にお伝えすると、依頼せずに済むならそれが一番安いです。ただし、高さで明確に線を引いてください。
脚立や梯子の上でチェーンソーを使うのは、絶対にやめてください。「三脚脚立の安全な使い方」を解説している記事もありますが、当社としては、高い木の作業でこれを推奨することはできません。
数字で見ていただきます。林業の死傷年千人率は22.8(令和5年)で、全産業平均2.4のおよそ10倍です。死亡災害の約7割は伐木作業で起きており、特にかかり木(切った木が他の木に引っかかって倒れきらない状態)に関係する事故が多くなっています(林野庁 令和6年度森林・林業白書)。プロが装備を揃えたうえでこの数字です。
手が届く範囲の枝を、地面に足をつけた状態で、手鋸や剪定ばさみで切る。ここまでにしてください。それを超えるなら業者に頼んだほうが、結果的に安く済みます。
資格についても触れておきます。労働安全衛生規則36条8号は、特別教育を要する業務として「チェーンソーを用いて行う立木の伐木、かかり木の処理又は造材の業務」を規定しています。ただし労働安全衛生法59条3項が定めているとおり、この義務の主体は事業者で、対象は労働者です。ご自身の庭の木をご自身で切る場合にそのまま当てはまる規定ではありません。だからといって安全になるわけではない、というのが上の数字の意味するところです。
剪定料金を安く抑える方法
シルバー人材センターを使う。ただし対応の目安は概ね樹高3〜4mまでで、チェーンソーを使う伐採や高所作業は依頼できません。剪定ゴミの回収を行わないことも多いため、処分をご自身で手配する必要があります。日当は1名1日12,000〜15,000円程度です。低木の手入れには向いていますが、「高くなりすぎた木」には使えません。ここが、この記事をお読みの方には重要な線引きだと思います。
相見積もりを取り、内訳で比べる。総額だけでなく、ゴミの処分費が込みか別かを必ず並べて見てください。剪定は必ずゴミが出ます。「剪定料金は安かったが処分費が別だった」というのは、実際によくある行き違いです。
処分を自分で引き受ける。自治体のルールで出せるサイズに切れる量であれば、処分費のぶんを減らせることがあります。ただし枝葉でも量が出ると運搬が大変です。無理はなさらないでください。
手入れの周期を見直す。毎年やっていた剪定を2年に1度にする、という調整はできることがあります。ただし間隔を空けすぎると、次の作業が強剪定になって1回あたりの金額が上がります。木の種類と成長の早さによるので、業者に相談してみてください。
背が高くなる前に手を入れる。繰り返しになりますが、これが一番効きます。高くなってからでは、剪定も伐採も高くなります。
出張費の有無を確認する。当社では出張費はいただいておりませんが、別途請求する業者もあります。
生垣を新しくつくるなら助成金が使えることがあります
木を切ったあとに目隠しが必要になる、というご相談もいただきます。関西では「植えるほう」に助成を出している自治体が多くあります。
| 自治体 | 制度 | 内容 |
|---|---|---|
| 枚方市 | 生垣新設 | 5,000円/m・上限10万円 |
| 豊中市 | 生垣設置費 | 4/5・上限10万円 |
| 東大阪市 | 一戸建ての植樹費 | 1/2・上限20万円 |
| 西宮市 | 接道緑化 | 限度5万円 |
いずれも「着工前の申請」が条件です。つくってしまってからでは使えません。制度は年度で変わるため、上記は2026年8月時点の内容として、必ず各自治体の公式サイトで当年度の要件をご確認ください。
なお、剪定そのものに補助を出している自治体は、確認できた範囲ではありません。危険木の伐採に補助が出るのは京都市・加古川市・三田市の3市ですが、いずれも森林内の樹木が対象で、住宅の庭木は対象外です。
高くなりすぎた木を放置するとどうなるか

倒れて他人に損害を与えた場合、所有者が責任を負います。民法717条は、工作物の設置・保存に瑕疵があって損害が生じたとき、まず占有者が賠償責任を負い、占有者が必要な注意をしていたときは所有者が無過失責任を負うと定めています。第2項で竹木の栽植・支持の瑕疵にも準用されます。「気づかなかった」では免れにくい規定です。
隣地へ枝が越境した場合も対応が必要です。民法233条は、越境した枝は原則として木の所有者に切除させると定めています。2023年4月1日施行の改正で、催告しても相当期間内に切除されない場合、所有者が不明・所在不明の場合、急迫の事情がある場合には、隣地側が自ら切除できるようになりました。放っておくと、こちらの了解なく切られる可能性があるということです。
空き家の場合はさらに注意が必要です。空家法2条の「空家等」には敷地の立木も含まれ、空家法22条により市町村長は特定空家等の所有者に立木竹の伐採などの措置を助言・指導→勧告→命令→行政代執行できます。2023年の改正では「管理不全空家等」が新設され、指導・勧告の対象に立木竹の伐採が含まれています。
そして、費用の面でも放置は損です。高くなれば剪定料金が上がり、さらに放置すれば特殊伐採が必要になって伐採費用まで上がります。幹が太くなれば処分料も増えます。いま8,774円で剪定できる木が、数年後には同じ金額では済まなくなることがあります。
改善策としては、一度現地を見てもらい、剪定で維持するか伐採に切り替えるかを決めておくことです。決めてしまえば、毎年悩まずに済みます。
業者を選ぶときに確認したいこと
- 現地を見てから見積もりを出すか。電話やメールだけで金額を言い切る業者は、木の状態を見ていません
- 見積書の内訳が分かれているか。剪定費・処分費・人件費が分かれているか。「剪定費用 一式」だけの見積もりには注意してください
- 剪定ゴミの処分が込みか別か。ここが一番の行き違いポイントです
- 高所作業に対応できるか。高くなりすぎた木では、対応できる業者が限られます
- 剪定だけでなく伐採もできるか。現地を見て「これは切ったほうがいい」と正直に言える業者かどうか
- 出張費がかかるか
- 実際に施工するのは自社か下請けか
- 保険に入っているか
チェックリストの外の話として、参考までに当社の場合をお伝えします。株式会社ENISIAは大阪本部・兵庫店・京都店の3拠点で、大阪府・兵庫県・京都府・滋賀県・奈良県・和歌山県に対応しています。剪定・強剪定から伐採・特殊伐採まで一貫して自社で行うため、中間業者の経費がかかりません。大阪府を中心に関西で累計相談500件以上をいただいています。
見積書には内訳を記載することが多く、経験から事前にゴミの量を読んだうえでお見積りしているため、追加のお見積りを出すことはほぼありません。作業中に蜂の巣が見つかったなど事前に分かりようがない事態が起きたときだけ、追加のお見積りを作成してご了承をいただいてから作業します。出張費はいただいておらず、作業後の清掃も当然の作業として無料で行っています。賠償責任保険・火災保険にも加入しています。
剪定の施工事例もご覧いただけます。
切ることを選んだ場合の費用については、庭木の伐採費用と依頼の流れ、庭の木の伐採費用を抑えるにはもあわせてご覧ください。
よくある質問
高くなりすぎた木の剪定料金の相場はいくらですか。
1本あたりの単価で頼む場合、樹高5〜6mで平均8,774円、7〜8mで平均16,766円が目安です(ミツモア相場研究所・成約5,748件)。職人1人1日あたりの日当制なら18,000〜25,000円が目安です(くらしのマーケット)。いずれも剪定ゴミの処分費が別になっていることがあるため、見積もり時に確認してください。
剪定と伐採ではどちらが安いですか。
1回あたりは剪定のほうが安くなりますが、毎年続ける前提なら逆転することがあります。7〜8mの木を毎年16,766円で剪定すると10年でおよそ17万円です。当社の伐採は高木(5m以上)で18,000円〜(税込)がスタート価格で、一般的な住宅の庭木であれば総額5〜10万円程度に収まることがあります。
松の剪定料金はいくらですか。
庭木として仕立てられた松は1.5〜3m程度に落ち着くことが多く、樹高でいえば低木の区分に入ります。そのため「高くなりすぎた木」として扱う必要がないことが多い木です。松で気にしていただきたいのは高さではなく、枯れているかどうかです。
高くなりすぎた木を自分で剪定できますか。
手が届く範囲の枝を、地面に足をつけた状態で手鋸や剪定ばさみで切る範囲までにしてください。脚立や梯子の上でチェーンソーを使うのは絶対におやめください。林業の死傷年千人率は22.8(令和5年)で全産業平均の約10倍、死亡災害の約7割は伐木作業で起きています(林野庁 令和6年度森林・林業白書)。
シルバー人材センターに頼めますか。
対応の目安は概ね樹高3〜4mまでで、チェーンソーを使う伐採や高所作業は依頼できません。剪定ゴミの回収を行わないことも多いため、処分は別に手配が必要です。高くなりすぎた木では選択肢になりません。
剪定ゴミの処分費はいくらですか。
当社の場合、3トントラック1台分の枝葉で、処理場に支払う原価が13,000〜18,000円程度、運搬・人件費を含めたご提示額は2〜3万円台が目安です。
生垣の剪定料金はどう決まりますか。
1本ずつの単価ではなく、長さや面積、高さと厚み、刈り込みの回数で決まるのが一般的です。数年放置すると強剪定が必要になり金額が上がるため、周期を空けすぎないほうが結果的に安く済みます。
出張費はかかりますか。
出張費はいただいておりません。
放置するとどうなりますか。
倒れて他人に損害を与えた場合、民法717条により所有者が無過失責任を負うことがあります。また越境した枝は民法233条の改正により、催告しても切除されないなど一定の条件下で隣地側が自ら切除できます。費用面でも、高くなるほど剪定・伐採ともに金額が上がります。
高くなりすぎた木でお困りなら
株式会社ENISIA TEL 06-6210-7250(受付 8:00〜20:00/土日祝も対応)
Webフォームは24時間365日、LINEでのお見積もりも承っています。
対応エリア:大阪府・兵庫県・京都府・滋賀県・奈良県・和歌山県
剪定で維持するか、切ってしまうか。現地を見たうえで、正直にご提案します。
