木を切ってもらいたい|依頼できる業者と費用・当日までの準備

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伐採コラム 作成日:2026.09.08

木を切ってもらいたい|依頼できる業者と費用・当日までの準備

庭の木を切ってもらいたいけれど、どこに頼めばいいのか分からない。そう思って調べ始めた方に、まず結論からお伝えします。

住宅の庭で数本を切る一般的なご依頼であれば、総額5〜10万円程度に収まることがあります。 ただし、これはあくまで「よくある形」です。何十年も成長して高木になってしまった木は、特殊伐採を行わないと伐採できないケースになるため費用が上がることがあります。また、幹が太い木は切ったあとの処分料が増えて、料金が上がるケースが散見されます。

この記事では、木を切ってくれる業者にはどんな種類があるのか、金額がどこで決まるのか、見積書のどこを見れば安心できるのかを、実際の原価とともに説明します。

木を切ってくれる業者にはどんな種類があるか

木を切ってくれる業者の種類と対応範囲を比較した図解

「木を切る」と一口に言っても、依頼先によって対応できる範囲が変わります。

依頼先得意なこと注意したいこと
造園業者・植木屋剪定・庭全体の手入れ剪定が専門で、伐採の設備を持っていない会社もある
伐採業者・特殊伐採業者伐採、高い木、重機が入らない現場剪定や庭のデザインは扱わない会社もある
シルバー人材センター低い木の剪定など、危険が少ない作業危険な作業は依頼できず、対応の目安は概ね樹高3〜4mまで。チェーンソーを使う伐採や高所作業は不可。剪定ゴミの回収を行わないことが多い
便利屋・不用品回収業者小さな作業と併せた片付け樹木の処分先を持っているかどうかで対応が変わる
解体業者建物の解体に伴う立木の撤去庭木だけの依頼は受けないことがある

参考までに当社の場合は、特殊伐採・伐採・剪定・草刈り・人工芝施工・防草シート施工に加えて、抜根・不用品回収・解体まで自社で対応しています。「木を切ったあとの片付けまで一度に頼みたい」というご相談が多いためです。

木を切ってもらう金額はどう決まるのか

木を切ってもらう費用が4つの項目で決まることを示す図解

一般的な造園会社の見積もりは、おおむね次の4つを積み上げて作られます。

  • 伐採費 — 木を切る作業そのもの
  • 搬出費 — 切った木を現場から運び出す作業
  • 処分費 — 処理場に持ち込む費用
  • 人件費 — 現場に入る職人の費用

切り株まで撤去する場合は、これに抜根費が加わります。

意外に思われるかもしれませんが、「切る」作業は全工程のごく一部です。特に高い木の場合、作業者がロープで木に登り、枝を1本ずつ切ってロープで吊って下ろし、幹を上から数十cmずつ輪切りにして下ろし、下ろした材を細かくして運び出す——という手順を踏みます。大半の時間は「安全に下ろす」ことと「運び出す」ことに使われます。幹は枝葉のおよそ3倍の重さになるため、太い木ほど運搬と処分の負担が大きくなります。

木を切ってもらうのにいくらかかるかを左右する二つのこと

木を切ってもらう費用が本数と難易度で変わることを示す図解

金額が上下する理由は、大きく二つに分けられます。

ひとつめは作業量、つまり本数です。 ただし正直に申し上げると、これは思ったほど効きません。一般のご家庭では5本程度に収まることが多く、その範囲であれば本数で金額が大きく変わることはありません。金額が動くのは、空き家・山林・裏山をお持ちで20〜30本になるようなケースです。この場合は作業日数が増えるため、金額が上がります。

ふたつめは作業の難易度です。こちらが最大の要因です。 難易度は「場所と木の状態」「樹木の種類と生え方」の二方向から上がります。

場所と木の状態でいえば、電線にかかっている木は電力会社の許可が必要になり、重機を使う伐採になることが非常に多い現場です。住宅密集地で重機がまったく使えない現場では、実際に人が木に登り、ロープで吊るして下ろすことになります。どちらも難易度が高く、多くの造園屋さんが断るケースが散見されます。加えて、何十年も成長して高木になった木は、特殊伐採を行わないと伐採できないケースになるため、費用が高くなることがあります。植えたときには想定していなかった高さまで伸びてしまっている、というのは庭木ではよくあることです。

樹木の種類と生え方でいえば、シュロのような繊維質の木は伐採中にチェーンソーに繊維が絡まりやすく、手間がかかります。ヤシ・ソテツ・フェニックス・ワシントニアパームも同様です。カイヅカイブキは枝が密で切り分けに手間がかかります。ジャングルのように樹木が密集している場合は、一本ずつ倒す方向を作りながら進める必要があります。ブロック塀のすぐ側の抜根では、塀を考慮しながら掘り起こし、ものによっては水道管に影響がないかも調べます。そして幹が太い木は、切ったあとの処分料が増えて料金が上がるケースが散見されます。

見積書のどこを見れば安心できるか

木を切る見積書で確認すべき内訳を示した図解

木を切ってもらうとき、いちばん不安なのは「この金額が妥当なのか分からない」ことだと思います。判断の手がかりは、金額そのものより見積書の書き方にあります。

業界では「伐採費用 一式」とだけ書かれた見積もりが多く、何にいくらかかっているのか分かりません。この形だと、後から追加で見積もりを言われることもあります。

確認していただきたいのは次の点です。

  • 伐採費・搬出費・処分費・人件費が分けて書かれているか
  • 処分費が「込み」なのか「別」なのか
  • 出張費が別途かかるかどうか(出張費が別途かかる業者もあるため、見積もり時に確認してください
  • 作業後の清掃や整地がどこまで含まれるか
  • 実際に現場に来て見てから見積もりを出しているか

参考までに当社の場合は、見積もりの詳細を記載することが多く、伐採費・搬出費・処分費・人件費を分けてご提示しています。また、経験値から事前にゴミの量を読んだうえでお見積りしているため、追加でお見積りを出すことはほぼありません。例外は、作業中に蜂の巣が見つかった場合など事前に分かりようがない事態が起きたときで、その場合は追加のお見積りを作成し、ご了承をいただいてから作業します。

処分費はいくらかかっているのか

切った木の処分費が運搬や処理場費用で決まることを示す図解

処分費は「よく分からないまま乗っている項目」になりがちです。原価をそのまま公開します。

当社は自社の処理場を持っておらず、伐採した木は庭木専用の産業廃棄物の処理場へ搬入しています。枝葉を3トン車1台分持ち込んだ場合、処理場に支払う原価は13,000〜18,000円程度です。 ここに運搬と人件費が乗り、お客様へのご提示額は2〜3万円台が目安になります。

なお、土・陶器・石・砂利などの持ち帰りをご希望の場合は別途ご相談となります。ウッドデッキなどの加工木は産業廃棄物にあたるため、お引き取りが難しい場合があります。

実際にいくらかかったか

まず、多くの方に当てはまる帯からお伝えします。住宅の庭で数本を切る一般的なご依頼であれば、総額5〜10万円程度に収まることがあります。 繰り返しになりますが、高木化している場合と幹が太い場合は、この帯を超えることがあります。

実際の作業の様子は施工レポートで公開しています。

一方で、例外的に難易度が高い現場では金額が大きく変わります。一般的な庭木の伐採がこの金額になることはありませんが、参考として実額を公開しています。

現場総額規模体制施工レポート
大阪市の特殊伐採約80万円1本・20m程度5人・2日半・重機使用作業レポート(2025年9月)
大阪市の特殊伐採約70万円15m以上5人・3日・一本ずつ吊り下ろし作業レポート(2025年6月)
兵庫県川西市の竹林伐採370万円250平米10人・5日作業レポート(2025年1月)

木を切ってもらう費用を安くする方法

依頼しない選択肢も含めて、正直にお伝えします。

自分で切る。 3m未満の低い木で、倒す方向に十分な余裕があり、電線や隣家から離れているなら、ご自身で切ることも選択肢です。ただし、切った木の処分先は別途考える必要があります。そして安全面の注意があります。林業の死傷年千人率は令和5年で22.8、全産業平均2.4の約10倍です。死亡災害の約7割が伐木作業で起きており、特にかかり木に関係する事故が多いことが報告されています(出典:林野庁 令和6年度森林・林業白書)。脚立や梯子の上でチェーンソーを使う切り方は絶対にやめてください。 高い場所の枝、電線の近く、隣家に倒れる可能性がある木は、ご自身で切らないでください。

シルバー人材センターに頼む。 植木剪定であれば1名1日12,000〜15,000円程度が目安です。ただし危険な作業は依頼できず、対応の目安は概ね樹高3〜4mまで、チェーンソーを使う伐採や高所作業は不可、剪定ゴミの回収を行わないことが多い、という制限があります。切るのではなく整える作業で、低い木が対象、と考えるのが実態に近いです。

切る範囲を先に決めてから見積もりを取る。 「庭をなんとかしたい」ではなく「この木とこの木を根元から」「この枝だけ」と決めておくと、業者ごとの見積もりを同じ土俵で比べられます。

相見積もりを取る。 2〜3社で構いません。このとき金額の安さだけで選ばず、内訳が分かれているか、処分費が込みか別かを揃えて比べてください。

処分を自分で引き受ける。 切った木をご自身で運び出せる場合、処分費と搬出費の一部を減らせることがあります。ただし自治体のゴミ出しルールで受け入れられる形と量には制限があるため、事前に確認が必要です。

補助金が使えないか調べる。 次の章で説明します。

なお、「無料で木を切ってもらえないか」という検索をよく見かけます。当社では出張費はいただいておらず、作業後の清掃も当然の作業として料金に含めていますが、伐採そのものが無料になることはありません。極端に安い見積もりが出てきたときは、処分費が含まれているか、作業後の片付けが含まれているかを必ず確認してください。

木の伐採に補助金は使えるか

「自宅の木の伐採に補助金制度はない」と書いている記事もありますが、正確には自治体と条件によります。

関西で、危険木の伐採そのものに補助が出る自治体は次の3市です。いずれも森林内の樹木が対象で、住宅の庭木は対象外です。

自治体制度名補助内容
京都市危険木等伐採支援事業伐採・現場集積費の75%以内、土地1筆あたり上限30万円(搬出・処分費は対象外)
加古川市危険木伐採等支援補助金委託費用の1/2以内・上限25万円(胸高直径20cm以上・樹高5m以上)
三田市危険木伐採等事業補助金費用の1/2以内・上限20万円(胸高直径20cm以上・樹高5m以上)

このほか豊中市には、松くい虫で枯れた松の伐採を1本2,000〜6,000円助成する制度があります。

空き家の解体補助のなかで、庭木の伐採費が対象になる自治体もあります。 宇治市は対象経費に「立木竹等(雑草を除く)の伐採に要する経費」を明記し、1/3・上限30万円。神戸市は「立木竹等を全て解体除却」することが条件で上限60万円(一定条件で100万円)。草津市は対象工事に「埋設物、工作物、草木等の除却を含む」と明記し、4/5・上限50万円。松原市は修繕(利活用)工事の対象経費に「除草、樹木伐採等に要する費用」を列記しています。一方、富田林市は「草木等の処分に要する費用」を補助対象外と明記しています。

補助金には共通する重要な注意点があります。多くの制度が「着工前の申請」を条件にしています。 切ってから申請しても対象になりません。上記は2026年8月時点で公式サイトを確認した内容ですが、制度は年度で変わります。必ずお住まいの自治体の公式サイトで当年度の内容をご確認ください。

切らずに放置するとどうなるか

「まだ切らなくてもいいか」と迷っている場合に、知っておいていただきたいことがあります。

費用の面では、放置するほど高くなります。 何十年も成長した高木は特殊伐採でないと伐採できないケースになり、費用が上がります。幹が太くなれば、切ったあとの処分料も増えます。「あと数年待とう」は、金額の面では逆に働きます。

責任の面では、倒木の賠償が問題になります。 民法717条は、工作物の設置・保存の瑕疵で損害が生じたときは、まず占有者が賠償責任を負い、占有者が必要な注意をしていたときは所有者が無過失責任を負うと定めています。この規定は第2項で竹木の栽植・支持の瑕疵に準用されます。枯れた木や傾いた木を放置して倒れ、隣家や通行人に被害が出た場合、責任を問われる可能性があります。

空き家の場合は行政の関与があります。 空家法2条は「空家等」に建築物およびその敷地(立木その他の土地に定着する物を含む)を含めています。市町村長は特定空家等の所有者に立木竹の伐採その他の措置を助言・指導し、勧告・命令を経て行政代執行まで行うことができます(空家法22条)。2023年改正で新設された「管理不全空家等」も、指導・勧告の対象に立木竹の伐採を含みます(空家法13条)。

対策としては、枯れている木・傾いている木・隣家や電線に届きそうな枝から先に手を付けるのが現実的です。全部を一度に切る必要はありません。優先順位を決めて相談してください。

木を切るのに許可や届出はいるのか

一般家庭の庭木であれば、通常は届出の対象になりません。ただし場所によっては手続きが必要です。

  • 森林法10条の8 — 地域森林計画対象の民有林の伐採は、市町村長への届出が必要です。伐採を始める90日前から30日前までに提出します。一般家庭の庭木は通常この対象外です。
  • 森林法34条 — 保安林の伐採は、都道府県知事の許可が必要です。
  • 民法233条 — 隣地から越境してきた枝は、原則として所有者に切除させます。2023年4月1日施行の改正で、①催告しても相当期間内に切除しない②所有者が不明・所在不明③急迫の事情がある、のいずれかに当たれば自ら切除できるようになりました。勝手に切ってよくなったわけではないため、順番を守ってください。

なお、チェーンソーを使う伐木作業には特別教育の制度があります。労働安全衛生規則36条8号は、特別教育を要する業務に「チェーンソーを用いて行う立木の伐木、かかり木の処理又は造材の業務」を規定しています。ただし労働安全衛生法59条3項が定めるとおり、特別教育の義務主体は事業者、対象は労働者です。ご自身の庭木をご自身で切る場合の扱いについては、条文だけでは判断が難しいところがあります。危険性の高い作業であることは変わらないため、迷う場合は業者にご相談ください。

相談してから作業までに準備しておくこと

木を切ってもらう前に準備する内容を示した図解

最後に、実際に依頼するときの進め方です。

問い合わせの段階で伝えていただけると話が早いこと

  • 切りたい木の本数と、おおよその高さ(建物の何階分か、という言い方で構いません)
  • 木の周りの状況(隣家との距離、電線が近くにないか、道路にトラックを停められるか)
  • 切り株まで撤去したいか、地際で切るだけでよいか
  • 切った木以外に片付けたいもの(土・石・砂利など)があるか
  • ご希望の時期

写真があると、より正確です。 木の全体が入った写真と、根元付近の写真、そして木から道路までの経路が分かる写真の3枚があると、現地に伺う前におおよその見当がつきます。

当社の受付は8時から20時、土日祝も対応しています。 Webフォームは24時間365日受け付けており、LINEでのお見積もりにも対応しています。出張費はいただいておりません。

作業日数や当日のご準備については、現場の条件によって大きく変わります。お見積もりの際に具体的にご案内しますので、その場でご確認ください。

技術的にお断りするケースはほとんどありません。他社に断られた木でも、まずはお気軽にご相談ください。

よくある質問

Q. 木を切ってもらうのにいくらかかりますか?
A. 住宅の庭で数本という一般的なご依頼であれば、総額5〜10万円程度に収まることがあります。ただし何十年も成長して高木になっている場合は特殊伐採が必要になり、また幹が太い場合は処分料が増えるため、金額が上がることもあります。

Q. 木を切ってくれる業者はどこに頼めばいいですか?
A. 剪定だけなら造園業者・植木屋、根元から切る伐採や高い木は伐採業者・特殊伐採業者が対応します。剪定専門で伐採の設備を持っていない会社もあるため、問い合わせの段階で「根元から切りたい」と伝えて確認してください。

Q. 本数が多いと高くなりますか?
A. 一般のご家庭では5本程度に収まることが多く、その範囲なら本数で金額が大きく変わることはありません。空き家や山林・裏山で20〜30本になる場合は、作業日数が増えるため上がります。

Q. 見積もり後に追加費用が発生することはありますか?
A. 当社では経験から事前にゴミの量を読んだうえでお見積りしているため、追加のお見積りを出すことはほぼありません。作業中に蜂の巣が見つかった場合など事前に分かりようがない事態が起きたときは、追加のお見積りを作成し、ご了承をいただいてから作業します。

Q. 出張費はかかりますか?
A. 出張費はいただいておりません。ただし出張費が別途かかる業者もあるため、他社にお見積もりを取る際は確認されることをおすすめします。

Q. 切った木はどこへ運ばれますか?処分費はいくらですか?
A. 庭木専用の産業廃棄物処理場へ搬入しています。3トントラック1台分の枝葉で、処理場に支払う原価が13,000〜18,000円程度、運搬・人件費を含めたご提示額は2〜3万円台が目安です。

Q. 木を抜いてもらう費用は別ですか?
A. 切り株と根を掘り起こす抜根は、伐採とは別の工程です。現場の状況によって条件が大きく変わるため、お見積もりでご案内しています。

Q. 作業後の掃除はしてもらえますか?
A. 清掃は当然の作業として無料で行っています。防草シートの敷設など整地を伴う作業は別途お見積りとなります。

Q. 対応エリアはどこまでですか?
A. 大阪府・兵庫県・京都府・滋賀県・奈良県・和歌山県に対応しています。大阪本部・兵庫店・京都店の3拠点体制です。

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