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近くの伐採業者はどう探す?ランキングより先に見るべき見積書のポイント
「近くの伐採業者」で検索すると、比較サイトのランキングがずらりと並びます。ただ、そこに並んでいる順位は、サイトごとに掲載の基準が違います。順位そのものより、出てきた見積書のどこを見るかを先に決めておいたほうが、失敗が減ります。
この記事では、大阪府を中心に関西で累計相談500件以上をお受けしてきた造園会社の立場から、探し方の選択肢の違いと、依頼先を決める前に確認しておきたいことをまとめます。
伐採を頼める先には、いくつか種類があります
まず、選択肢そのものを整理します。
| 探し方 | 向いている場面 | 確認しておきたいこと |
|---|---|---|
| 地元の造園会社・伐採業者に直接依頼する | 木が高い、電線や隣家が近い、重機が入らないなど条件が難しい場合 | 実際に作業するのは誰か(受注した会社がそのまま施工するのか)、対応エリアに入っているか |
| マッチングサイト・比較サイトで探す | 条件が単純で、複数社の金額を横並びで見たい場合 | 表示価格に処分費・出張費が含まれるか、現地を見てから金額が変わる仕組みか |
| シルバー人材センターに依頼する | 背の低い木の剪定など、危険を伴わない作業 | 対応の目安は概ね樹高3〜4mまで。チェーンソーを使う伐採や高所作業は依頼できず、剪定ゴミの回収を行わないことが多い |
シルバー人材センターの植木剪定は1名1日12,000〜15,000円程度が目安です。金額だけを見れば安いのですが、伐採(根元から切り倒す作業)は基本的に対象外である点に注意してください。剪定と伐採は別の作業です。
参考までに当社の場合は、受注から施工まですべて自社で行っており、中間業者の経費がかかりません。特殊伐採・伐採・剪定・草刈り・人工芝に加えて、不用品回収や解体まで一貫して対応しています。
ランキングの順位より先に見たい、見積書の中身
伐採の見積もりは、一般的な造園会社であれば次の組み立てでつくられています。
伐採費 + 搬出費 + 処分費 + 人件費(切り株まで撤去する場合は抜根費)
ところが業界には、「伐採費用 一式」とだけ書かれた見積もりが少なくありません。何にいくらかかっているのか分からないまま契約し、後から追加で見積もりを言われることもあります。
ですので、比較するときは金額の総額だけでなく、次の点を見てください。
- 内訳が分かれているか。 伐採費・搬出費・処分費・人件費が分かれて書かれているか
- 処分費が含まれているか、別なのか。 「切るだけ」と「持ち帰りまで」では総額が変わります
- 出張費がかかるか。 あいみつで出張費を請求する業者も多くなっていると聞きます。見積もり時に確認しておくと安心です
- 現地を実際に見てから見積もりを出すか。 写真だけで出した金額は、当日変わる可能性があります
- 追加費用が発生する条件を説明してもらえるか
- 作業中の破損に備えた保険に入っているか
- 実際に作業するのは誰か。 受注した会社がそのまま施工するのか、下請けに出すのか
参考までに当社の場合は、見積もりの詳細(内訳)を記載することが多く、経験値から事前にゴミの量を読んだうえでお見積りしているため、追加でお見積りを出すことはほぼありません。作業中に蜂の巣が見つかった場合など、事前に分かりようがない事態が起きたときのみ、追加のお見積りを作成し、ご了承をいただいてから作業します。出張費はいただいていません。賠償責任保険・火災保険に加入しています。
費用の目安と、金額が動く理由
一般的な住宅の庭木であれば、伐採の総額は5〜10万円程度に収まることがあります。ただし例外が二つあります。
何十年も成長して高木になった木は、特殊伐採を行わないと伐採できないケースになるため、費用が高くなることがあります。植えたときには想定していなかった高さまで伸びている、というのはお庭でよくあることです。
幹が太い木は、切ったあとの処分料が増えて料金が上がるケースが散見されます。幹は枝葉のおよそ3倍の重さになるためです。
そのうえで、金額が上下する理由は大きく二つに分かれます。
作業量(本数)。 一般のご家庭では切る木が5本程度に収まることが多く、その範囲では費用が大きく上下することは少ないです。空き家・山林・裏山をお持ちの場合は20〜30本になるケースも多く、この場合は金額が上がります。
作業の難易度。 こちらのほうが影響が大きい要因です。電線にかかっている木は電力会社の許可が必要になり、重機を使う伐採になることが非常に多く、多くの造園会社が断るケースが散見されます。住宅密集地で重機がまったく使えない現場では、実際に人が木に登り、ロープで吊るして下ろす作業になります。こちらも難易度が高く、断られやすい現場です。ほかに、シュロのように繊維質でチェーンソーに繊維が絡まりやすい樹種、ジャングルのように密集した生え方、ブロック塀のすぐ側での抜根(塀を考慮しながら掘り、ものによっては水道管への影響も調べます)なども難易度が上がります。
参考までに、当社の公式サイト価格は樹高3m未満の低木が1,800円〜(通常2,250円)、3m〜5mの中木が7,800円〜、5m以上の高木が18,000円〜、特殊伐採が1本18,000円〜(ゴミ処理代込み)です。いずれも税込のスタート価格で、現場状況・エリアによって変動します。
外部の相場も参考に挙げておきます。
| 項目 | 相場 | 出典 |
|---|---|---|
| 伐採 3m未満 | 3,000〜9,000円/本 | くらしのマーケット |
| 伐採 3〜5m | 8,000〜20,000円/本 | くらしのマーケット |
| 伐採 5m以上 | 15,000〜30,000円/本 | くらしのマーケット |
| 抜根 幹回り30cm以下 | 2,500〜5,500円/本 | ミツモア(2024年見積実績) |
| 抜根 幹回り71cm以上 | 28,500〜33,000円/本 | ミツモア(2024年見積実績) |
いずれも2026年8月時点で確認した数値です。
処分費は「見えにくい費用」なので、先に聞いてください
伐採の見積もりで金額差が出やすいのが処分費です。
当社は自社の処理場を持っておらず、伐採した木は庭木専用の産業廃棄物処理場へ搬入しています。枝葉の処分費は、3トントラック1台分で処理場に支払う原価が13,000〜18,000円程度、運搬・人件費を含めたご提示額は2〜3万円台が目安です。
原価まで書いたのは、「処分費がいくらなら妥当なのか」の物差しを持っていただくためです。切った木の量が同じなら、処分にかかる費用は業者が違ってもそう大きくは変わりません。総額が安いのに処分費まで安すぎる見積もりは、そもそも持ち帰る想定になっていない可能性があります。
なお、土・陶器・石・砂利などの持ち帰りをご希望の場合は別途相談となります。ウッドデッキなどの加工木は産業廃棄物にあたるため、お引き取りが難しい場合があります。清掃は当然の作業として無料で行っていますが、防草シートの敷設など整地を伴う作業は別途お見積りです。
他社に断られた場合はどうするか
「重機が入らない」「高すぎる」「電線がある」といった理由で断られることがあります。この理由は、技術がないというより業界の構造にあります。
- 木に登って作業できる人がいない
- 必要な装備を持っていない
- 職人の年齢的に高所作業が難しい
- 剪定専門で伐採の設備がない
林野庁の令和6年度森林・林業白書によると、林業就業者数は4.4万人(令和2年)、平均年齢は52.1歳(令和2年)です。高所作業のできる人手が限られている、という背景があります。
ですので、一社に断られたからといって切れない木だと決めつけないでください。 ロープアクセスなどの工法で対応できる会社を探せば、選択肢が残っていることがあります。当社では技術的にお断りするケースはほとんどありません。
エリアで探すときの考え方
伐採は、現場まで来られる範囲の会社かどうかが最初の条件になります。遠すぎる場合はお断りせざるを得ないこともあり、これはどの会社でも同じです。
当社は大阪本部・兵庫店・京都店の3拠点で、大阪府・兵庫県・京都府・滋賀県・奈良県・和歌山県に対応しています。受付は8:00〜20:00(土日祝も対応)、Webフォームは24時間365日、LINEでのお見積もりにも対応しています。特殊伐採は最短即日でのご対応も可能です。
エリアごとの施工内容は、実際のレポートでご覧いただけます。
近隣の現場でどんな作業をしているかは、次のレポートが参考になります。
- 堺市 伐採:株式会社ENISIAの伐採作業レポート(2026年7月)
- 東大阪市 伐採:株式会社ENISIAの伐採作業レポート(2026年6月)
- 京都市 高木伐採:株式会社ENISIAの伐採作業レポート(2025年2月)
- 三田市 特殊伐採:株式会社ENISIAの特殊伐採作業レポート(2025年1月)
自分で切る、という選択肢について
費用を抑えたい場合、ご自身で切ることも考えられます。ただし、線引きははっきりさせておいてください。
林野庁の令和6年度森林・林業白書によると、林業の死傷年千人率は22.8(令和5年)で、全産業平均2.4の約10倍です。死亡災害に占める伐木作業の割合は約7割で、特にかかり木(切った木が他の木に引っかかること)に関係する事故が多いとされています。
背が低く、周囲に何も無い場所の木であればご自身でも可能です。一方、高い木、電線や建物の近く、傾いている木、隣家に枝が出ている木は、無理をしないでください。
なお、労働安全衛生規則36条8号は、特別教育を要する業務として「チェーンソーを用いて行う立木の伐木、かかり木の処理又は造材の業務」を規定しています。労働安全衛生法59条3項により、この特別教育の義務主体は事業者、対象は労働者です。
放置したときに起きること
依頼を先送りにすると、費用の問題では済まなくなることがあります。
倒れたときの責任。 民法717条は、工作物の設置・保存の瑕疵で損害が生じたとき、まず占有者が賠償責任を負い、占有者が必要な注意をしていたときは所有者が無過失責任を負うと定めています。第2項で竹木の栽植・支持の瑕疵に準用されます。
隣家への越境。 民法233条では、越境した枝は原則としてその所有者に切除させることになっています。2023年4月1日施行の改正により、催告しても相当期間内に切除しない場合、所有者が不明・所在不明の場合、急迫の事情がある場合のいずれかに当たれば、越境された側が自ら切除できるようになりました。
難易度が上がる。 何十年も成長して高木になった木は、特殊伐採を行わないと伐採できないケースになります。同じ木でも、早いほど作業が単純です。
補助金が使えることもあります
伐採そのものに補助を出している自治体は多くありませんが、関西では次の3市に危険木の伐採への補助制度があります(いずれも森林内の樹木が対象で、住宅の庭木は対象外です)。
| 自治体 | 制度名 | 補助内容 |
|---|---|---|
| 京都市 | 危険木等伐採支援事業 | 伐採・現場集積費の75%以内、土地1筆あたり上限30万円(搬出・処分費は対象外) |
| 加古川市 | 危険木伐採等支援補助金 | 委託費用の1/2以内、上限25万円(胸高直径20cm以上・樹高5m以上) |
| 三田市 | 危険木伐採等事業補助金 | 費用の1/2以内、上限20万円(胸高直径20cm以上・樹高5m以上) |
出典:各自治体公式サイト(.lg.jp)にて2026年8月時点で確認。
このほか豊中市には、松くい虫で枯れた松の伐採を1本2,000〜6,000円助成する制度があります。いずれも着工前の申請が条件です。制度は年度で変わりますので、必ず自治体の公式サイトで当年度の内容をご確認ください。
よくあるご質問
Q. 近くの伐採業者は、どうやって選べばいいですか?
A. ランキングの順位よりも、見積書の内訳が分かれているか、処分費と出張費が含まれているか、現地を見てから見積もりを出すか、実際に作業するのは誰か、を確認してください。金額の総額だけを並べても、含まれている範囲が違えば比較になりません。
Q. 伐採費用の相場はいくらですか?
A. 一般的な住宅の庭木であれば、総額5〜10万円程度に収まることがあります。ただし何十年も成長して高木になっている場合は特殊伐採が必要になり、また幹が太い場合は処分料が増えるため、金額が上がることもあります。
Q. 何が費用を左右するのですか?
A. 作業量(本数)よりも作業の難易度です。電線にかかっている場合は電力会社の許可が必要で重機を使うことが多く、逆に住宅密集地で重機が入らない場合は人が木に登ってロープで吊り下ろすことになります。シュロのようにチェーンソーに繊維が絡む樹種や、ブロック塀のすぐ側の抜根も難易度が上がります。また、幹が太い木は切ったあとの処分料が増えます。
Q. シルバー人材センターには頼めますか?
A. 植木の剪定であれば1名1日12,000〜15,000円程度で依頼できます。ただし危険な作業は依頼できず、対応の目安は概ね樹高3〜4mまで、チェーンソーを使う伐採や高所作業は不可、剪定ゴミの回収を行わないことが多い、という制限があります。
Q. 出張費はかかりますか?
A. 当社では出張費はいただいておりません。ただし業者によって扱いが異なり、あいみつで出張費を請求する業者も多くなっていると聞きます。見積もり時にご確認ください。
Q. 見積もり後に追加費用が発生することはありますか?
A. 当社では経験から事前にゴミの量を読んだうえでお見積りしているため、追加のお見積りを出すことはほぼありません。作業中に蜂の巣が見つかった場合など事前に分かりようがない事態が起きたときは、追加のお見積りを作成し、ご了承をいただいてから作業します。
Q. 他社に断られたのですが、対応してもらえますか?
A. 技術的にお断りするケースはほとんどありません。まずはお気軽にご相談ください。
Q. 対応エリアはどこまでですか?
A. 大阪府・兵庫県・京都府・滋賀県・奈良県・和歌山県に対応しています。大阪本部・兵庫店・京都店の3拠点体制です。
Q. 万が一、作業中に物を壊された場合は?
A. 賠償責任保険・火災保険に加入しています。
