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竹の伐採費用はいくら?切っても生えてくる竹・シュロ・ソテツの費用と業者選び
一般的な住宅の庭木であれば、伐採の総額は5〜10万円程度に収まることがあります。ただし例外が二つあります。 何十年も成長して高木になった木は、特殊伐採を行わないと伐採できないケースになるため費用が高くなることがあります。また幹が太い木は、切ったあとの処分料が増えて料金が上がるケースが散見されます。
そのうえで、竹やシュロにはもう一つ事情があります。「切っても終わらない」「切った後の行き先が限られる」という、ほかの庭木とは違う二点です。この二つがあるために、竹やシュロでは同じ目安がそのまま当てはまらないことがあります。
この記事では、大阪府を中心に関西で累計相談500件以上をお受けしてきた造園会社の立場から、竹・シュロ・ソテツを切るときの費用の決まり方と、依頼する前に確認しておきたいことをまとめます。
竹の伐採費用はどう決まるのか
伐採の見積もりは、一般的な造園会社であれば次の組み立てでつくられています。
伐採費 + 搬出費 + 処分費 + 人件費(切り株まで撤去する場合は抜根費)
当社の公式サイト価格でいうと、樹高3m未満の低木が1,800円〜(通常2,250円)、3m〜5mの中木が7,800円〜、5m以上の高木が18,000円〜(いずれも税込・スタート価格)です。竹は1本ずつ見れば細く、この表でいえば安い側に入ります。
にもかかわらず竹の伐採で金額が動くのは、1本あたりの単価ではなく、本数と後片付けのほうに理由があるからです。
費用が上下する要因は二つ
作業量(本数)
一般のご家庭のお庭であれば、切る木は5本程度に収まることが多く、その範囲であれば本数で金額が大きく変わることはあまりありません。ところが竹やぶ・竹林となると本数の数え方が変わります。空き家や山林・裏山をお持ちの方の場合、20〜30本になるケースも多く、この場合は作業日数が増えるため金額が上がります。
作業の難易度
こちらのほうが金額への影響は大きい要因です。竹やシュロで難易度が上がるのは、次のような場合です。
- 繊維質でチェーンソーの刃が通りにくい。シュロ・ヤシ・ソテツ・フェニックス・ワシントニアパームは繊維質で、特にシュロは伐採中にチェーンソーへ繊維が絡まりやすい木です
- ジャングルのように密集している。一本ずつ倒す方向をつくりながら進める必要があります
- 住宅密集地で重機がまったく使えない。実際に人が木に登り、ロープで吊るして下ろす作業になります
- 幹が太い。切ったあとの処分料が増えて料金が上がるケースが散見されます
竹やぶの場合、このうち「密集している」が効いてくることがほとんどです。倒す先の空きをつくりながら進めるため、本数の割に時間がかかります。
切った竹をどこへ持っていくかが、実は一番の分かれ目です
竹の伐採でいちばん見落とされやすいのが、切ったあとのゴミの行き先です。
当社は自社の処理場を持っておらず、伐採した木は庭木専用の産業廃棄物処理場へ搬入しています。枝葉の処分費は、3トントラック1台分で処理場に支払う原価が13,000〜18,000円程度、運搬・人件費を含めたご提示額は2〜3万円台が目安です。幹は枝葉のおよそ3倍の重さになるため、太い木ほど処分費が上がります。
ここで竹に固有の事情があります。竹は処理場が受け入れてくれないことがあり、その場合は作業をお断りせざるを得ません。 当社は実際に竹林の伐採も施工していますが、可否は「ゴミの行き先を確保できるかどうか」で変わります。竹の量が多いお庭・竹やぶのご相談は、まず現地とゴミの量をご相談いただくのが確実です。
見積もりを他社から取られる場合も、「切った竹の処分は含まれているか」を必ず確認してください。 切るだけで終わり、竹が敷地に積み上がったまま、という形にならないためです。
竹は切っただけでは終わりません
竹は地下茎でつながって広がる植物です。地上に出ている部分を刈っても、地下に残った茎から新しい竹が出てきます。切った翌年に同じところから生えてくるのは、そのためです。
抜根で竹を根こそぎ枯らすのは、現実には簡単ではありません。 抜根そのものが「現場状況によりけりすぎるので正直読めない」領域で、当社でも要見積もりの扱いにしています。特にブロック塀のすぐ側では、塀を傷めないよう考慮しながら掘る必要があり、ものによっては水道管への影響がないかも調べます。
ですので、竹については「一度で完全にゼロにする」ではなく、「広がりを止めて、管理できる状態まで戻す」という考え方のほうが現実的です。放置して面積が広がるほど、後の作業量も費用も増えていきます。
費用を抑えたいときに、できること
竹の伐採は、費用を下げる余地がゼロではありません。ただしやらないほうがよいこともあるので、あわせて書きます。
自分で切る場合の線引き
竹は細いので自分で切れそうに見えますが、林業の労働災害の数字を見ると、伐木作業は想像以上に危険です。林野庁の令和6年度森林・林業白書によると、林業の死傷年千人率は22.8(令和5年)で、全産業平均2.4の約10倍にあたります。死亡災害に占める伐木作業の割合は約7割で、特にかかり木(切った木が他の木に引っかかること)に関係する事故が多いとされています。竹やぶは密集しているぶん、まさにこのかかり木が起きやすい現場です。
細い竹を数本、周りに何も無い場所で切るのであればご自身でもできますが、密集した竹やぶ・高く伸びた竹・電線や建物の近くは、無理をしないほうがよい範囲です。
なお、ご自身で切る場合でも「切った竹をどう捨てるか」は残ります。自治体の分別ルールで竹が出せるか、事前に確認しておくと安心です。
シルバー人材センターという選択肢
植木の剪定であれば1名1日12,000〜15,000円程度で依頼できます。ただし危険な作業は依頼できず、対応の目安は概ね樹高3〜4mまで、チェーンソーを使う伐採や高所作業は不可、剪定ゴミの回収を行わないことが多い、という制限があります。高く伸びた竹やぶには向きませんが、背の低い笹や、敷地の一部の手入れであれば選択肢に入ります。
相見積もりを取るときに見るところ
業界には「伐採費用 一式」とだけ書かれた見積もりが多く、何にいくらかかっているのか分からないまま契約し、後から追加を言われることもあります。伐採費・搬出費・処分費・人件費が分かれているか、内訳を出してもらえるかどうかを基準にしてください。
また、あいみつで出張費を請求する業者も増えていると聞きます。出張費が別途かかるかどうかも、見積もり時に確認しておくとよいです。
処分を自分でやる
量が少なければ、切った竹をご自身で処分場や自治体の受け入れ先へ運ぶことで、処分費と運搬費を抑えられる場合があります。ただし竹は長く、軽トラックでも一度に運べる量が限られます。量が多いときは、運搬の手間と往復の回数を考えたうえでご判断ください。
補助金が使えることもあります
竹林そのものへの補助は多くありませんが、危険木の伐採に補助を出している自治体はあります。関西では次の3市です(いずれも森林内の樹木が対象で、住宅の庭木は対象外です)。
| 自治体 | 制度名 | 補助内容 |
|---|---|---|
| 京都市 | 危険木等伐採支援事業 | 伐採・現場集積費の75%以内、土地1筆あたり上限30万円(搬出・処分費は対象外) |
| 加古川市 | 危険木伐採等支援補助金 | 委託費用の1/2以内、上限25万円(胸高直径20cm以上・樹高5m以上) |
| 三田市 | 危険木伐採等事業補助金 | 費用の1/2以内、上限20万円(胸高直径20cm以上・樹高5m以上) |
出典:各自治体公式サイト(.lg.jp)にて2026年8月時点で確認。
空き家の解体にあわせて敷地の竹を片付ける場合は、解体補助の対象経費に樹木の伐採が含まれることがあります。宇治市は対象経費に「立木竹等(雑草を除く)の伐採に要する経費」を明記(1/3・上限30万円)、草津市は対象工事に「埋設物、工作物、草木等の除却を含む」と明記(4/5・上限50万円)しています。神戸市は「立木竹等を全て解体除却」することが条件です(上限60万円、一定条件で100万円)。一方、富田林市は「草木等の処分に要する費用」を補助対象外と明記しています。
出典:各自治体公式サイト(.lg.jp)にて2026年8月時点で確認。
いずれの制度も「着工前の申請」が条件です。 切ってから申請しても対象になりません。制度は年度で変わりますので、必ず自治体の公式サイトで当年度の内容をご確認ください。
放置するとどうなるか
竹やぶを放置したときに起きることは、大きく三つあります。
面積が広がる。 地下茎で伸びるため、隣の敷地や道路側へ出ていきます。
隣家に越境する。 民法233条では、越境した枝は原則としてその所有者に切除させることになっています。2023年4月1日施行の改正により、催告しても相当期間内に切除しない場合、所有者が不明・所在不明の場合、急迫の事情がある場合のいずれかに当たれば、越境された側が自ら切除できるようになりました。つまり、放置していると隣家の側で切られ、その費用を請求される可能性があるということです。
倒れたときの責任が問われる。 民法717条は、工作物の設置・保存の瑕疵で損害が生じたとき、まず占有者が賠償責任を負い、占有者が必要な注意をしていたときは所有者が無過失責任を負うと定めています。第2項で竹木の栽植・支持の瑕疵に準用されます。竹が倒れて隣家の車や建物を傷つけた場合、責任を問われるのは持ち主の側です。
空き家をお持ちの場合はもう一つあります。空家法2条の「空家等」には建築物及びその敷地(立木その他の土地に定着する物を含む)が含まれ、22条では市町村長が特定空家等の所有者に立木竹の伐採その他の措置を助言・指導→勧告→命令→行政代執行できるとされています。2023年改正で新設された「管理不全空家等」(13条)でも、指導・勧告の対象に立木竹の伐採が含まれます。
いずれも、早めに手を入れておけば作業量が少なくて済む話です。広がってからでは、同じ敷地でも日数が変わります。
伐採に届出や許可がいる場合
ご自宅のお庭の竹であれば、通常は届出の対象になりません。対象になるのは次のような場合です。
- 地域森林計画の対象になっている民有林の伐採は、市町村長への届出が必要です(森林法10条の8)。伐採を始める90日前から30日前までに出す必要があります
- 保安林の伐採は、都道府県知事の許可が必要です(森林法34条)
裏山や山林の竹やぶを整理される場合は、その土地がどちらかに当たらないか、市町村または都道府県の森林担当窓口に先に確認してください。 届出の時期が決まっているため、工事の予定より早めの確認が必要です。
実際の施工レポート
竹の伐採の現場写真と作業内容は、次のレポートでご覧いただけます。
- 大阪 竹林伐採:株式会社ENISIAの竹林伐採作業レポート(2026年6月)
- 大阪 竹林伐採:株式会社ENISIAの竹林伐採作業レポート(2026年2月)
- 京都市 竹 伐採:ENISIA京都店の竹 伐採レポート
- 川西市 特殊伐採 竹林伐採:株式会社ENISIAの特殊伐採 竹林伐採作業レポート(2025年1月)
規模が大きくなると、どうなるか
参考までに、例外的に規模が大きかった案件を一つ挙げます。
兵庫県川西市の竹林250平米の伐採では、10人で5日、総額370万円でした。これは兵庫県の案件で、大阪の事例ではありません。 面積・人数ともに例外的に大きく、一般的なお庭の竹がこの金額になることはありません。
通常のお庭であれば、ご相談の多くは冒頭に書いた5〜10万円程度の帯から始まります。そこから上がるとすれば、理由は先に挙げた二つ(何十年も成長して高木になっている/幹が太くて処分料が増える)か、本数が20〜30本規模になる場合です。
業者を選ぶときに確認したいこと
竹やシュロは、断られることのある木です。他社に断られてから当社にご相談が来る理由は、「技術がない」というより業界の構造にあります。木に登って作業できる人がいない、必要な装備を持っていない、職人の年齢的に高所作業が難しい、剪定専門で伐採の設備がない、といった事情です。
依頼先を決める前に、次の点を確認しておくと失敗が減ります。
- 見積書の内訳を出してもらえるか(伐採費・搬出費・処分費・人件費が分かれているか)
- 切った竹の処分が費用に含まれているか、別なのか
- 出張費がかかるか
- 現地を実際に見てから見積もりを出すか
- 作業中の破損に備えた保険に入っているか
- 実際に作業するのは誰か(受注した会社がそのまま施工するのか、下請けに出すのか)
参考までに当社の場合は、見積もりの詳細(内訳)を記載することが多く、経験値から事前にゴミの量を読んだうえでお見積りしているため、追加でお見積りを出すことはほぼありません。作業中に蜂の巣が見つかった場合など、事前に分かりようがない事態が起きたときのみ、追加のお見積りを作成し、ご了承をいただいてから作業します。出張費はいただいていません。賠償責任保険・火災保険に加入しています。受注から施工まですべて自社で行うため、中間業者の経費がかかりません。
技術的にお断りするケースはほとんどありませんので、まずはお気軽にご相談ください。
よくあるご質問
Q. 竹の伐採費用はいくらぐらいですか?
A. 一般的な住宅の庭木であれば、総額5〜10万円程度に収まることがあります。ただし何十年も成長して高木になっている場合は特殊伐採が必要になり、また幹が太い場合は処分料が増えるため、金額が上がることもあります。竹やぶ・竹林のように本数が20〜30本になる場合は作業日数が増えるため、別途お見積りとなります。
Q. 切った竹は引き取ってもらえますか?
A. 竹は処理場が受け入れられないことがあり、その場合はお断りせざるを得ません。当社は自社の処理場を持たず、庭木専用の産業廃棄物処理場へ搬入しています。竹の量が多い場合は、まず現地の状況とゴミの量をご相談ください。
Q. 竹を切っても、また生えてきませんか?
A. 竹は地下茎でつながって広がるため、地上部を切っただけでは新しい竹が出てきます。抜根で根こそぎ枯らすのは現実には難しく、抜根そのものが現場状況によって大きく変わるため要見積もりの扱いです。広がりを止めて管理できる状態に戻す、という考え方が現実的です。
Q. シュロの木は普通の木より高くなりますか?
A. シュロ・ヤシ・ソテツ・フェニックス・ワシントニアパームは繊維質で、チェーンソーの刃が通りにくい木です。特にシュロは伐採中にチェーンソーへ繊維が絡まりやすく、作業の難易度が上がります。金額は樹高と現場の条件によりますので、現地を見てのお見積りになります。
Q. 自分で竹を切ってもいいですか?
A. 周りに何も無い場所で細い竹を数本であればご自身でも可能ですが、密集した竹やぶ、高く伸びた竹、電線や建物の近くは避けてください。林野庁の令和6年度森林・林業白書によると、林業の死傷年千人率は22.8(令和5年)で全産業平均2.4の約10倍、死亡災害に占める伐木作業の割合は約7割です。特にかかり木に関係する事故が多く、密集した竹やぶはそれが起きやすい現場です。
Q. 出張費はかかりますか?
A. 出張費はいただいておりません。
Q. 対応エリアはどこまでですか?
A. 大阪府・兵庫県・京都府・滋賀県・奈良県・和歌山県に対応しています。大阪本部・兵庫店・京都店の3拠点体制です。
Q. 竹やぶの伐採に補助金は使えますか?
A. 竹林そのものへの補助は多くありませんが、京都市・加古川市・三田市には危険木の伐採への補助制度があります。いずれも森林内の樹木が対象で、住宅の庭木は対象外です。また、空き家の解体にあわせる場合は、宇治市・草津市・神戸市のように解体補助の対象経費に樹木の伐採が含まれることがあります。制度は年度で変わり、着工前の申請が条件ですので、必ず自治体の公式サイトでご確認ください。
